株式会社スタジオグラム

【図解】企業ブランディングの全体相関図をつくってみました。


ブランディングって何?そもそも全体像がよくわからない。教えて!

 

 

こんな疑問にお答えします。

 

 

本記事の内容

 

・ブランディングとは何か?

 

・ブランディングの全体相関図

 

 

 

筆者情報

 

早野 悠
・ブランドデザイナー
・企業、個人事業ブランディング歴11年
・(一社)ブランドマネージャー認定協会 1級資格取得

 

ブランドをつくり育てるデザイナー兼経営者。グラフィック、WEB、空間などのデザインをはじめ、フォトグラファーやデザイン講師としても活動中。

 

 

 

 

ブランディングって何?

 

 

 

ブランディング、この言葉に興味を持たれているあなたは
企業経営者や広報担当者、個人事業主の方でしょうか?

 

そんなあなたに向けて、書きます。
ぼんやりと掴みどころがないブランディングという霧を
少しでも払ってみたいと思います。

 

 

私たちが考える「ブランド」とは、

 

お客さまの「好き」という感情を生み出し、
「強い」商いをつくるための取り組み、です。

 

そのための現在進行系で取り組む活動を
「ブランディング」と呼んでいます。

 

企業からの価値提供の結果、
ファンが生まれ相互にプラスになる
継続的な関係性を育む。

 

これがブランド化された企業の姿です。

 

 

詳細はこちらのページをご覧ください。

 

 

ファンが感じる価値とは?

 

 

 

ブランディングには欠かせない存在の「ファン」
企業とファンの間で交流する目に見えない「価値」について紐解きます。

 

そもそも「価値」は大きく2つに分けることができます。
「機能的価値」「情緒的価値」です。

 

 

機能的価値

 

機能性やスペックで判断される価値のこと。数値化できることが特徴。論理的価値、頭で理解する価値とも言う。

 

情緒的価値

 

好意的感情で判断される価値のこと。数値化が難しいことが特徴。感情的価値、心で理解する価値とも言う。

 

 

ファンとは
機能的価値(頭)を超えて情緒的価値(心)でつながっているお客さま
のことです。

 

甲南大学の青木准教授が定義された
「持続的にブランドに関与する意思を持つ顧客」
という理解もほぼ同義だろうと考えています。

 

 

ブランドの相関図

 

お待たせしました、
長い前置きが終わりようやく本題です。
文字多めですが頑張っていきましょう!

 

 

ブランディングが掴みづらい理由のひとつに
どこからどこまでという線引きが曖昧なことが原因のひとつでしょう。

 

・企業ブランディング
・商品・サービスブランディング
・インナーブランディング
・アウターブランディング
・BtoCブランディング
・BtoBブランディング

 

ブランディングという言葉が内包する要素は多岐に渡ります。
どこから手を付けたらよいか迷いますよね。。。

 

 

今回作成したブランドの相関図は、
ブランディングという取り組みをできるだけ簡潔に表現したものです。

 

多様な取り組みを一枚の図にまとめていますので、
やや乱暴な箇所もあるかと思いますが、ご了承ください。

 

[ 画像クリックで拡大 ]

 

大事な部分は書き込んでいません。1分だけ考えてみてください。
答えは下に掲載しますね。

 

 

情報の流れをつくる

 

 

 

ブランディングに欠かせない取り組みのひとつは情報発信です。

 

情報化社会うんぬんと難しい言葉を並べる前に、
あなたが日々スマホやPCを使っている事実がその証拠です。

 

検索して出てこない、ということは
世の中に存在しない、とほぼ同義です。

 

 

そんな社会の中で、情報がどう流れるのか?
川上はどこか?川下はどっちか?を意識しておくことはとても大事。

 

伝えたいメッセージをズレ・漏れなく届けるためには、
川上から発信する必要があります。

 

 

さて、ここで先の図の答え合わせです。

[ 画像クリックで拡大 ]

 

 

いかがでしたか?
この先はこのブランド相関図を見ながら話しを進めてゆきます。

 

 

アウターブランディング

 

 

 

まず社外の話しから。
図の左側です。

 

 

図中の番号は情報が流れる順番になります。

 

[1]商品開発
[2]価値提供
[2′]対価
[3]物語の共有
[4]ファン化

 

 

ひとつずつ見てゆきましょう。

 

[1]商品開発

 

なにはなくとも商品やサービスがなければ事業は成り立ちません。
物質的なモノだけではなく、体験や経験、情報なども商品となり得ます。

 

 

[2]価値提供

 

提供する商品やサービスは、お客さまに何らかの価値を提供する必要があります。
ここでの価値は「機能的価値」と「情緒的価値」のどちらか又は両方を含みます。

 

 

[2′]対価

 

得られる価値に対してお客さまは対価を支払います。
主にお金の場合が多いですが、それ以外もあります。物々交換やバーター契約がその一例です。

 

 

[3]物語の共有

 

[2′]までは従来の商取引の範疇です。
[3]以降がブランディングと呼ばれる取り組みに突入します。

 

「物語」とは、商品やサービス、企業や人が持つユニークな情報を指します。
その商品だけが持ちうる特異性、
その企業だけが持つ歴史、
その人だけが体得している技術や知識、
これらはユニークな情報として物語の種になります。
※ユニークな情報かどうかの判断基準は「コピーできるか否か」です。

 

物語を多様な媒体・手法でお客さまに届けることで、
商品を超えて企業に興味を持つというフェーズに入ります。

 

私たちはこの物語をブランドアイデンティティと呼んでいます。

 

 

[4]ファン化

 

企業の考えや取り組みに共感・共鳴したお客さまは企業を「好き」になります。商品と企業をひっくるめて「好き」になる=ファンになるのです。この状態をブランド化できている、と呼びます。

 

ファンは、企業のことを好きだからこそ
時に優しく特に厳しく批評してくれる人。

 

大事な人の言葉に耳を澄ませながら、次の商品開発に活かす。
そんなスパイラルを起こせる関係性がファンとのつながりです。

 

 

以上がアウターブランディング、
社外への取り組みです。

 

 

インナーブランディング

 

 

 

次にインナーブランディング=社内の取り組みについてお伝えします。
図の右側ですね。

 

[A]物語の共有

 

アウターブランディングでも出てきましたね「物語の共有」。
情緒的な価値を感じてくれるファンに伝えるメッセージです。

 

この物語を社内にも伝える理由は、
スタッフも自社のファンになってもらうためです。

 

と言いますか、まずスタッフが自社のファンでなければ
パフォーマンスも上がりませんし効果的なリソースも提供してくれません。

 

自社の物語(=ブランドアイデンティティ)をつくり、社内に伝えること
インナーブランディングはここから始まります。

 

 

[B]リソースの提供

 

スタッフを自社のファンとなれば、自ずとパフォーマンスは上がります。
「仕事が楽しい!」と話すスタッフ、本当にいるの??と思うかもしれませんが、クライアントの中に数多くいます。

 

経営層の仕事は、スタッフのモチベーションを上げる、
と言うよりもモチベーションが上がる環境をつくることだと考えています。

 

 

まとめ

 

いかがでしょうか?
ブランディングに対する心のハードルは下げられたでしょうか?

 

ブランディングは目的ではありません、手段です。
何のための手段?
事業継続のための強い商いをつくるため、です。

 

ぜひブランディングの全体像を掴んで
自社の足りない部分や強化したい部分を見つけてください。

 

そして、
ぜひ自社だけの物語(ブランドアイデンティティ)をつくってください。
ブランディングはそこから始まりますから。

 

 

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