株式会社スタジオグラム

DEAN & DELUCA / ディーンアンドデルーカ


ブランド名

 

DEAN & DELUCA / ディーンアンドデルーカ

 

 

ロゴマーク

 

 

 

企業情報

 

社名:
株式会社 ウェルカム ディーンアンドデルーカ事業部
WELCOME CO., LTD.

 

代表:
横川正紀

 

事業内容:
輸入食品及び加工食品等の製造・販売

 

企業理念(ブランドストーリー):

DEAN & DELUCAは、世界中の美味しい食べ物をあつめた、食するよろこびをお伝えする食のセレクトショップです。
「美味しいたべもの」は、ただそれだけでひとの心を豊かにします。
見るたのしみ、つくるたのしみ、食するよろこび。
食を通じたさまざまな感動の原点にあるもの─それは食そのものが持つ”美しさ”です。
「美しさ」の中にいることを五感で感じられる店”Museum For Fine Food”という発想
店の中に足を踏み入れた瞬間、目の前に広がる「美しさ」にこころが動かされる。
見慣れているはずのたべものがまるで生まれてはじめてみたかのような新鮮な驚きと発見。
色鮮やかな食材や料理、漂ってくる香り、市場のような活気、そして口にしたときの至福の味わい。
五感で感じる「食の美しさ」が溢れています。
DEAN & DELUCAは皆様のもとに食の美しさがもたらす豊かで、よろこび溢れる美味しさをお届けします。

 

 

デザインを読み解く


・ロゴタイプ:「厳かで気品がありつつ、どこかかわいい」
・マテリアルデザイン:「DEAN & DELUCAのトートバッグ」
・空間デザイン:「この店があるから、この町に住もう」を目指す店舗づくり

 

 

ロゴタイプ:「厳かで気品がありつつ、どこかかわいい」

 

DEAN & DELUCAのロゴタイプには、Copperplate Gothic(カッパープレートゴシック)というフォントが使われています。

1901年、アメリカのフレデリック・ガウディによって設計されました。
カッパープレート(銅板)という名前の通り、銅板印刷時代使われていたフォントを復刻してつくられたフォントです。
気品があるのが特徴ですが、あまり格式を感じさせない絶妙なバランスになっています。

 

本文テキストではなく見出しとキーワードに使用することを目的としているため、大文字でのみ設計されています。
そのため、字面が広く、可読性が高いフォントです。

 


出典:ゴージャスで美味しいフォント「Copperplate Gothic」 #LOVEFONT

 

20世紀半ばには、文房具や名刺、特に医師、弁護士、銀行家などの真面目なビジネスの分野で人気があったそうです。
どっしりとした存在感がありますが、飾りであるうろこのおかげで中性的な雰囲気になっており
厳かで気品があるけど、どこかかわいい。そんなフォントです。

 

高級だけど、親しみやすい。DEAN & DELUCAにぴったりなロゴタイプとなっています。

 

 

マテリアルデザイン:「DEAN & DELUCAのトートバッグ」

 

2007年に人気沸騰。「エコバッグ」の走りとも言われる「DEAN & DELUCAのトートバッグ」。
2021年になった今でも、街中で持ち歩いているひとを見つけることができます。

DEAN & DELUCAからすると、ブランド認知を拡大できる心強いアイテムですが、なぜ人気になったのでしょうか?
当研究所の読み解きでは、【「使いやすさ」+「ロゴマーク」=使いやすくて、気品があるトートバッグ】この方程式を導きました。

 


出典:街で見かけるDEAN & DELUCAのエコバッグはすぐれたエコバッグなのか?

 

【使いやすさ】

【たっぷり余裕のあるマチ(底面)】「お弁当など平置きできる!」「しかも中身が型崩れしない!」
【厚手のしっかりした生地】4〜20オンスがトートバッグの平均的な厚さ。DEAN & DELUCAのトートバッグは14オンス使用。安定感があり、「街中で持ち歩いても安っぽくならない」
【フラットに折りたためる船底タイプ】底面の角がへこんでいる「船底型」。マチがありつつフラットにつぶすことができる。横にもマチがあるバッグと比べ、かさばらない。
【肌触りの良い持ち手】一般的に持ち手はバッグで使われているのと同じ生地。しかし、DEAN & DELUCAのトートバッグは、「コットンテープ」という肌触りの良い持ち手になっている。

 

こうした、「使いやすい」機能的な価値。
そして、おしゃれで気品のあるDEAN & DELUCAの「ロゴマーク」だからこその情緒的な価値。
この2つが組み合わさることでお客さまに選ばれるトートバッグが出来上がっています。

 

 

空間デザイン:「この店があるから、この町に住もう」を目指す店舗づくり

 

DEAN & DELUCAは創業当時から、店舗をマーケットストア(市場)と呼んでいるそうです。

 

多彩な食材が並ぶ店内は、まるで様々な店が軒を連ねる“屋外マーケット”。創業当時から変わらず、店舗を“マーケットストア(市場)”と呼んでいます。
引用:DEAN & DELUCAについて / DEAN & DELUCA

 

世界中の美味しい食べ物をあつめて、「みるたのしみ・つくるたのしみ・食するたのしみ」を提供する。
「新たな食との出逢いがある」マーケットストア。そんな、ワクワクする店舗づくりになっています。

 

また、DEAN & DELUCAが店舗をつくるとき意識するのが、「町」です。
2~3年で変わる物件ではなく、長く続く「町の顔になるような店を」つくる。
「この店があるからこの町に住もう。」お客さまがそう思ってくれたら最高!そんなモチベーションで、店作りをしているのだとか。

 

社内ではよく「店づくりは町づくり」といい、「この店があるからこの町に住もう。」そう思ってくれたら最高!そんなモチベーションで店作りをしていきます。
引用:店舗・商業空間デザイン展講演レポver.2 ブランドイメージを打ち出すカフェの空間づくり①

 

まとめ

 

DEAN & DELUCAを読み解いていくと、
トートバッグや店舗づくり。
お客さまに選ばれるためのブランドづくりを積極的に行っていることが分かりました。

 

DEAN & DELUCAがDEAN & DELUCAであり続けるために。
そして、お客さまに選ばれるブランドであり続けるために。

 

トートバッグという一見小さなタッチポイントから店舗づくりにいたるまで、熱量を注ぐこと。
それがブランドづくりにおいて大切なのですね。

 

 

参考:
会社概要 / DEAN & DELUCA
レストランや文具に使いたいフォント、Copperplate Gothic(カッパープレートゴシック)
欧文書体の基本的な歴史と知識から学ぶこと ローマン体編
ディーン&デルーカの「エコバッグ」が爆発的ヒットになった3つの理由
店舗・商業空間デザイン展講演レポver.2 ブランドイメージを打ち出すカフェの空間づくり①
DEAN & DELUCAについて / DEAN & DELUCA

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