株式会社スタジオグラム

ブランディングのための情報発信ツール(実践テンプレート付き)


ブランドづくりのための情報発信の考え方

 

 

 

本記事について

 

この記事が役に立つ人

 

・情報発信どうすればいいの?と悩んでいる人。
・情報が多すぎて何から発信したらよいかわからない人。
・発信するネタがない。。。
・発信する内容がバラバラで整理されていないと感じている人。

 

 

この記事のゴール設定

 

漫然と発信していた情報を整理し、受け手との心の距離を縮めるための情報発信に変える。
そのための考え方を手に入れ、実際に取り組んでみる。
(記事の最後で実践テンプレートがダウンロードできます)

 

それではスタートです!

 

 

情報マトリクスをつくる

 

何のために発信する?

 

売上を上げる、企業の大事な目的です。
でも売上を上げるって一体何を頑張ればいいんでしょう?

 

売上の話でよく登場する方程式があります。

 

売上:単価×回数

 

この方程式に当てはめながら話を進めてゆくと、
情報発信は、以下のいずれか、又は両方を満たすために行います。

 

・単価を上げるため

 

又は

 

・購入してもらう回数を増やすため

 

これが情報発信を行う理由であり目的です。

 

 

何を発信するか?

 

では、売上を上げるためにどんな内容を発信したら良いのでしょうか?
ここが結構悩みどころで、発信者の想いと受け手の反応が往々にしてズレがちです。

 

そこで、漠然とした疑問を解決する一つの考え方をご紹介します。

 

それは、
情報発信はマトリクスで考えるというフレームワークです。

 

このフレームワークを使うことで、
情報を俯瞰して扱うことができ、漏れなくダブりなく受け手に届けることが可能になります。

 

 

情報をマトリクスで考えるとは?

 

お客さまに届けたい情報、沢山ありますよね?
でも伝えたいこと一気に全部ドバっと送ってみたら、、、
それって伝わるでしょうか?

 

受け取った人は情報量が多すぎて、しかも整理整頓されていなくて、読む気なくなりますよね。。。
これでは逆効果です。

 

 

ここで情報発信する際の大事なことを2つお伝えします。
それは、

 

シンプル:一つのメッセージには伝えたいことを一つに絞る。

 

レペティション:反復。回数を重ねること。

 

です。

 

 

先程の大量の情報を一気に送ることは
突然もらった100枚のラブレター、みたいなものです。
読む気になれますか?

 

重すぎてキツイ、、、ですよね。

 

それよりも、
「好きです」と書かれた一枚の紙。
そして毎日の会話。

 

「好き」という明確なメッセージと
毎日話すことでゆっくりとじんわりと伝わる想い。

 

こちらのほうが、
スムーズに好感を持って距離を縮めてゆける付き合い方だと思います。

 

 

シンプルで明確なメッセージを、回数を重ねて少しずつ伝えてゆく。
色んな角度からちょっとずつ価値を伝えることで、受け手の心に寄り添いながら想いを届けてゆく。
そんな感覚でしょうか。

 

 

 

 

情報発信、何をどれくらい伝える?

 

では、何をどれくらい伝えればよいのでしょう?
「好き」という想いであれば、「好き」という言葉を伝えればいいのですが、
商売の発信、となるとそうもいきません。

 

「買ってください」とストレートに伝えても、
多くの人には買ってもらえないでしょう、残念ながら。

 

 

とはいえ、商品やサービスを購入してもらうためには、
まずは存在を知ってもらわなければ先に進みません。

 

恋愛で言えば、私、という存在を知ってもらわなければ、
土俵にも上がれないのと同じです。

 

ですので情報発信は必須です。
その際に自社のいろいろな一面をみせてゆくことが大事。

 

 

そしてそれらの側面がプラスに捉えられるのは、想いを寄せる人への心配りや気配りがあってこそ。
乱暴な人は嫌われます。
整理されていない大量の情報を送りつけるような、情報の暴力、ヤメましょう。

 

 

実はこの情報の暴力状態になっている会社さん、結構います。
相手のことを考えていない、私が!私が!ばかりの情報発信の嵐。

 

これでは、受け取った相手は離れていってしまう、、、
という悲しいことになります。

 

 

そんな悲劇を起こさないために、
発信するコンテンツを整理し検討決定するための具体的手法が

 

情報マトリクスをつくる

 

ということです。

 

 

情報マトリクス、どうやってつくる?

 

ここからは「マトリクスをつくる」実践編です。
受け手が価値だと感じてもらえるような情報を整理して、漏れなくダブりなく伝えるために大事な考え方。

 

実は私もこのマトリクスをつくって以降、
情報発信の内容と質が大きく変化しました。

 

それまでは、その時思いついたことを思いついただけ思いついたときに伝えていました。
相手にとってはまさに情報の暴力。。。
今考えるとありがた迷惑な発信だったなぁと思います(反省)

 

という自己分析も踏まえて、次に具体的な事例をご紹介します。

 

 

具体例

 

事例:1

 

沖縄のリゾートコテージのブランドデザインをお手伝いした時の事例です。

 

 

観光業、宿泊業はその施設単体の魅力もさることながら、
周辺情報の発信がとても大事になります。

 

私たちが旅行するときにどんな情報に触れて行動するのか?
調査研究を進める中で一冊の本に出会いました。

 

「新・観光立国論」デービッド・アトキンソン
※気になる方はぜひご一読を。

 

この中に「観光大国と評価されている国が満たす4つの条件」という記載がありました。

 

・自然
・気候
・文化
・食事

 

素直に納得できたこの視点。
これを情報整理術として使えないか?と考えてつくったのが下の図です。

 

 

 

少し見にくいので補足すると、

 

・自然:空、海、ビーチ、宮古島周辺の島々

 

・気候:常夏、吹き抜ける風

 

・文化:方言、宮古かすり、神話

 

・食事:宮古そば、フルーツ、アイスクリーム

 

このように、
4つに分けたマトリクスそれぞれに当てはまる項目を探して書き込みます。

 

そしてこの図をもとに、日々の情報発信媒体(WEBサイトやSNS)を運営してゆく、という流れです。

 

 

最初に書いた情報発信の大事なこと2つ。
これを実践できそうなのが伝わるでしょうか?

 

シンプル:一つのメッセージには伝えたいことを一つに絞る。
例えば今日の発信のテーマは「ビーチ」。これは目的が明確。

 

レペティション:反復。回数を重ねること。
本日は地元民がオススメする穴場ビーチ。
来週は同じビーチでも夕日が美しいビーチ。

 

 

このように同じビーチ情報でも毎回テーマを変えることで、伝えたいことが細分化されます。
一つの魅力をちゃんと伝えることができる。だからこそ数を重ねることができます。

 

一度の100枚のラブレターではなく、日々の会話の積み重ねが大事。

 

昨日は「自然」について発信したから、今日は「文化」でいってみよう、とか、
過去一ヶ月を振り返ったら「気候」の説明が全くできていなかった、、、反省とか
そんな使い方ができます。

 

 

事例:2

 

 

2つ目は弊社(ブランドデザイン業)の例。
現状では大きく2つのマトリクスに分けています。

 

・考え方:
ブランドとは?デザインとは?など概念的な情報。

 

・具体的デザイン事例:
実際のデザイン事例を紹介しながら「何を伝えようとしたのか?どうやってこのデザインが生まれたのか?」が伝わるような情報。

 

 

マトリクス化した図がコチラです。

 

 

 

マトリクス化することで、
情報発信に偏りがないか?大事なこと伝え忘れていないか?をチェックする習慣ができました。
マトリクス図と照らし合わせれば、簡単です。

 

また、今までにどんなカテゴリのトピックをどれだけ発信して来たか?を振り返ることにも使えます。
過去を踏まえた上で、足りない情報や補足する情報を把握するガイドラインにもなりますので、社内チームでの情報共有もスムーズです。

 

 

情報マトリクスを実践するために

 

このように、とてもオススメなフレームワークですので、ぜひ取り組んでみて下さい!

 

という話をクライアントにしましたら、やってみたいけどテンプレートが欲しい、、、
という要望がありましたので、つくってみました。

 

以下からダウンロード可能ですのでご自由にお使いください。

 

 

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