ブランド名

Spotify

ロゴマーク

企業情報

社名：
Spotify Technology S.A.

代表：
ダニエル・エク氏

企業理念：
人と音楽の理想の出会い

経営理念：
海賊版の撲滅を目指す

事業内容：
音楽ストリーミングサービス

デザイナー

前ロゴマーク：
Christian Wilsson

現在ロゴマーク：
AndreasHolmström

デザインモチーフ

波 （=ストリーミング）

ロゴマークを読み解く

SpotifyはUXやUIが優れている印象があるのですが、ここではSpotifyのロゴマークを読み解いていきたいと思います。
ポイントは以下の３つ。

・希望を感じるSpotifyカラー
・力強いロゴタイプはGothamフォント
・少し傾いている..？　親しみと未来を感じるロゴマーク

・希望を感じるSpotifyカラー
Spotifyで使われている若葉色のような緑には、「これから伸びていくエネルギー」を感じさせる力があります。他にも若葉色は、「フレッシュ」「若々しい」「さわやか」「向上心」「やすらぎ」「リラックス」「希望」といった心理的効果を与える色ですので、「人と音楽の理想の出会い」を理念に掲げるSpotifyにぴったりな色だと言えます。

・力強いロゴタイプはGothamフォント
SpotifyのロゴタイプにはGothamフォントが調整されたものが使われています。
ニューヨーク市街の看板や壁面に描かれた文字のレタリングから着想を得てつくられた、どこか米国的な存在感のあるフォントです。
バラクオバマの選挙ポスターでも用いられたことで有名になった、「力強さ」「実直さ」を与えるフォントです。
活力と自信に満ちた印象を与えることができます。

・少し傾いている..？　親しみと未来を感じるロゴマーク
現在のSpotifyのロゴは、以前のロゴから形を受け継いでいます。



▲2006年 以前のロゴ

▲2021年 現在のロゴ

Spotifyの以前のロゴってこんな感じだったんですね…。Rockwellフォントっぽい？
Dickiesを彷彿とさせるようなヴィンテージ感が漂っていますね。当時の若者のカルチャーに合わせたロゴタイプだったのでしょうか。

現在のロゴは時代に合わせたロゴリニューアルで、シンプルに、明快になっているのがわかります。
ロゴの抽象度が上がったことでアプリアイコンとしても視認性が高く、企業が見据える事業のスケールの広さを感じることができるようになっています。

そして、ロゴの波線はWi-Fiを表している、のではなくて「ストリーミング」を表しているのだそうです。
波線が少し右に傾いているのは、有機的な印象を与えたかったからだとか。確かに、まっすぐと比較すると少し不完全なところが人間らしく、また親しみやすさを演出しているのかもしれません。
また、傾きの右向きというのは「未来」を感じることもできます。例えば、モニターでのプレゼンなんか左（過去）から右（未来）にページが移動しますよね。ひとの潜在意識において右向きは「未来」を感じることだと刷り込まれています。「人と音楽の理想の出会い」に合ったロゴマークであると言えます。

傾きの角度に”意味”があるとなお、ユーザー的に納得ができるのかなと調べていて思いました。

参考：
Spotify – Wikipedia
Spotifyがどのようにして新しいロゴを手に入れたのか
Spotifyのロゴが微妙に傾いてるの、気になっちゃうので直してほしいです
Spotifyの誕生と成長｜二年半の赤字から音楽市場V字回復の立役者に
Spotifyにみるサブスクの真髄／「音楽発見」という体験が、ヒットの生み方まで変える大きなうねりに
ロゴに同じフォントを使う有名企業まとめ｜フォントが与える印象の違い