株式会社スタジオグラム

モスバーガー / MOS BURGER


ブランド名

 

モスバーガー / MOS BURGER

 

 

ロゴマーク


▲現在のロゴ


▲店舗ではこのロゴが使われていることが多い

 

 

企業情報

 

社名:
株式会社モスフードサービス

 

代表:
中村 栄輔

 

企業理念:
“人間貢献・社会貢献” お客さまや地域社会と深く結びつき、真心をこめたサービスを提供することを通じて社会に貢献しよう。

 

事業内容:
フランチャイズチェーンによるハンバーガー専門店
「モスバーガー」の全国展開、その他飲食事業など

 

 

デザインに込められたストーリーを読み解く

 

モスバーガーは他のハンバーガーチェーンと、どのような差別化をはかっているのでしょうか?

端的にいうと、”日本人の日本人による日本人のためのハンバーガー”という価値がうまく推し出せていると思います。
例えば、野菜が瑞々しくて美味しい。食材も国産にこだわっていて”安心・安全”で”健康的”という要素などがその価値を支えていると思います。

 

では、その”日本人の日本人による日本人のためのハンバーガー”という価値をお客さんに伝えるためにどんなことを行なったのか?
ここでは、モスバーガーのブランディングから読み解く3つのブランド要素をピックアップして紹介します。


・「MOS」ネーミングに込められたモスバーガーの”らしさ”
・制服から感じるモスバーガー”らしさ”
・健康的でクラフト感ある手提げ袋

 

 

「MOS」ネーミングに込められたモスバーガーの”らしさ”

 

モスバーガーの”モス”って何? 蛾?そんなワケはありません。
モスバーガーの”モス”は、3つのアルファベットの頭文字からとった造語なのだそうです。
MはMountain(山)、OはOcean(海)、SはSun(太陽)。略して”MOS”。
「山のように気高く堂々と、
海のように深く広い心で、
太陽のように燃え尽きることのない情熱をもって」
という人間・自然への限りない愛情が、
“MOS”という言葉には込められているのだそうです。

参考:MOSの由来って知ってMOS? / モスの想い / モスバーガー公式サイト

 

 

山と海に囲まれた日いづる国と言われる日本。
そんな場所で誇りをもってハンバーガーをつくる。
まさに、”日本人の日本人による日本人のためのハンバーガー”という価値を感じます。
自然素材にこだわる、モスバーガー”らしい”ネーミングですね。

 

社員やアルバイトが誇りをもって働けそうです。

 

 

制服から感じるモスバーガー”らしさ”

 

モスバーガーの店員さんを思い返すとどんなイメージがあるでしょうか?
帽子..エプロン..どこか”やさしい”、”安心する”ようなイメージがある気がします。
マクドナルドが「ナビゲーター」とするならば、モスバーガーは「給食のおばちゃん」のような、
“安心する”印象があるなと私的に感じます。デニム素材なのもクラフト感があって親しみやすいですね。

 

 


出典:【今日の制服】モスバーガーのコスチュームが5年ぶりに変更! 4月1日(水)より。日本伝統の市松模様を採用し、日本生まれのチェーンとしての誇りを表現とともに“多様性”を尊重し、性別や年齢、国籍に関わらずどなたにも着やすいデニム風へ

 

また、インナーのポロシャツには市松模様を採用。
こうした、ちいさな累積が”日本人の日本人による日本人のためのハンバーガー”というイメージに作用していきます。

 

 

健康的でクラフト感ある手提げ袋

 

モスバーガーの手提げ袋は、どこか”健康的”で、”手作り感”を感じるイラストが並んだパッケージです。
ひとつひとつ食材から、調理、できたての美味しさを提供することにこだわる、モスバーガーらしい、
手の温かさのようなものを感じるパッケージですね。

 

出典:モスバーガー、買物袋無料継続。晴天時は紙袋、雨天時はバイオプラ

 

また、みざらしクラフトは環境や健康に良いといった、”ナチュラルな印象”を与えてくれます。
単色印刷なのも、シンプルで地に足着いた印象を与えてくれていますね。

 

 

まとめ

 

他にも、店舗ロゴを赤モスから緑モスへ切り替えたことによる効果など、こだわりを認知してもらうための店舗ポスターの効果など、興味深いトピックはあるのですが、とりあえず3つご紹介しました。

 

ブランド要素を”伝えたい価値”に沿って統一することが、なんとなく大事そうだな〜と理解していただけたのではないでしょうか。
私の体験談だと、ハンバーガーは食べたいけど、チープなハンバーガーは食べたくない。最近、食べてなかった野菜もがっつり食べたい。
というときに何かなかったかと思い出すのが、モスバーガーです。

 

ただ、なんかおいしいハンバーガーを売るのではなく、”安心・安全”で”健康的”な”日本人の日本人による日本人のためのハンバーガー”を提供する。
モスバーガーに行けば、なんか”大事にされてる感”を感じるし、おいしいし、幸せ!という期待感を持たせてくれますよね。

 

それはひとえに、モスバーガーが長年”日本人の日本人による日本人のためのハンバーガー”を提供するというイメージを一貫して打ち出していたからであり、
ブランドを構成する要素が”日本人の日本人による日本人のためのハンバーガー”という価値に沿って統一されていたからだったのです。

 

手提げ袋もかわいいですし、安心・安全で健康的なので、他のひとにおすすめしたい! そんなブランディングをモスバーガーから読み解くことができました。

 

 

参考:
モスバーガーの歴史について
モスバーガー – Wikipedia
モスバーガーの赤モス、緑モスの違いは何??
会社情報 / モスフードサービス企業サイト
【今日の制服】モスバーガーのコスチュームが5年ぶりに変更! 4月1日(水)より。日本伝統の市松模様を採用し、日本生まれのチェーンとしての誇りを表現とともに“多様性”を尊重し、性別や年齢、国籍に関わらずどなたにも着やすいデニム風へ

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