株式会社スタジオグラム

株式会社スマイルズ


「仕事はアートだ」
株式会社スマイルズの企業価値(ブランドアイデンティティ)を紐解く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Soup Stock Tokyo

 

PASS THE BATON

 

giraffe

 

100本のスプーン

 

 

聞きなじみのある名はあるでしょうか?

 

Soup Stock Tokyoは
女性の方の認知度が高いかもしれませんね。

 

先日のカンブリア宮殿で取り上げられていたので、
視聴された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

上記をはじめとした各種事業を展開している「株式会社スマイルズ」
という企業ブランドについて紐解いてみたいと思います。

 

 

株式会社スマイルズとは?

 

企業情報を整理します。

 

社名:株式会社スマイルズ

 

所在地:東京都目黒区中目黒

 

設立:2000年2月9日

 

資本金:5000万円

 

売上高:22億6184万円(2021年3月期)

 

従業員数:社員169名、アルバイト276名(2021年3月現在)

 

代表取締役社長: 遠山 正道

 

事業内容:
・飲食店、小売店の経営
・食料品、繊維製品、日用雑貨の企画、製造、販売
・インターネット等を利用した通信販売
・各種イベントの企画、運営、管理

 

 

スマイルズのブランドアイデンティティ

 

全ての企業は存在する価値があるからこそ、
お客さまの支持を得て事業を継続することができます。

 

私たちは企業の存在価値のことを
ブランドアイデンティティ
と呼んでいます。

 

 

では株式会社スマイルズの存在価値(ブランドアイデンティティ)とは何でしょうか?

 

WEBサイトを開くと、
こう書かれたページがあります。

 

 

スマイルズの3つの大切なこと

 


遠山正道からのメッセージ
世の中の体温をあげる

 

2 
スマイルズの経営理念
生活価値の拡充

 


スマイルズらしさ
「5感」

 

 

とてもユニークな言葉ですよね。

 

詳細はぜひ公式サイトで見て頂きたいのですが、
これらが示す組織が目指す理想世界は
とても抽象的かつ具体的で短期的かつ長期的です。

 

 

企業理念と言えば、よく耳にする言葉があります。
例えば、社会貢献
例えば、顧客満足

 

これらの良し悪しの話しをしたいのではなく、
実現のために日々どんな活動が企業では推奨されているのか?
ここが明確化、明文化されているか?

 

そこが重要なんです。

 

 

「スマイルズの3つの大切なこと」には
具体的な行動指針がしっかりと書いてあります。

 

例えばこんな言葉たちです。

 

今は、変化や個人の時代。
だから、私たちが、
自分たちでコレだと思ったこと、やりたいと思ったこと、
トキメイてしまったこと、自分ごととしてやるべきと思ったこと、
そんなことが実際に出来るし、
自分たちで仕事も働き方も、
或いは人生なんかも、想って実践していけばいい。
妄想を、実現してしまえばいい。だから面白い。
実業はヒリヒリと大変だけど、だけど面白い。

 

慌しい日々の中に見落とされている当たり前のことに、新しい価値を見出し、それを丁寧に磨きあげて、ひとりでも多くの方にお届けしたい

 

私たちは、自分自身に対して、嘘や偽りがなく、
愛情と思いやりを持って、誠実であることを何より大切にします。

 

私たちは、批評家や観客ではなく、自らが発想し、自らが手をあげ、
自らバットを振る、個が強いチームを目指します。

 

私たちは、一過性のブームではなく、
長く愛されるスタンダードになれることを目指しています。

 

 

これらは一見抽象度が高そうに見えますが、
実は具体的な行動指針と同時に明確な判断基準でもあります。

 

スマイルズという会社がスタッフに何を求めているか
とても良くわかりますよね。

 

 

スマイルズをつくった起業家:遠山正道

 

Tennen-Gas, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons

 

 

スマイルズという会社の起点となった事業が「スープ」です。

 

遠山氏が出向先である日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社在籍時につくった
ひとつの企画書から始まります。

 

この企画が後に「Soup Stock Tokyo」へとつながります。

 

 

この企画書、とっても面白いです。
いわゆる企画書ではなく「スープのある風景」という物語。

 

マーケティング的な数字だけではない、
感覚的で情緒的な人間の営みの中に存在するスープ

 

そんな感覚で書かれた企画書(物語)です。

 

 

1997年につくられた資料ですが、古さを感じるどころか、
感情や情緒が価値判断の基準になりつつある今だからこそ響きます。
後述するアーティストとしての遠山氏のアプローチが
やっと時代に追いついた、ということかもしれません。

 

ご興味ある方は以下からどうぞ。
スープで、いきます 商社マンがSoup Stock Tokyoを作る

 

 

仕事はアートだ

 

日経MJのコラム連載を持っている遠山氏。
初回(2021年6月4日)の記事の見出しが「仕事はアートだ」でした。

 

自身でもアート活動をしていることの影響は大きいと思いますが、
多くの中小企業でも大切にしたいと感じる言葉です。

 

 

私は今までこう考えていました。

 

仕事は他人のために行うもの。

 

しかし、遠山氏に言わせるとどうやら違うようです。

 

なぜなら、アートは自分自身のための活動ですから。
そのアートが仕事だと言う。

 

いったいどういうことなんでしょう?

 

 

___
私なりの答えはこうです。

 

仕事を自分ごとにできるかどうか?
その境界線が、仕事をアートだと捉えているかでわかる、ということではないかと思います。

 

自分自身の内側からの衝動が起点になるのがアート
その気持ちのままで他人に価値提供ができれば、それは立派な仕事です。

 

自分自身の内的衝動がスタート地点であり、
その延長線上で世の中の誰かの役に立つ。

 

失敗も成功も全部自分ごと。
自分ごとだから慎重にも大胆にもなれる。

 

自分ごとだから没頭できる。
そんな一生懸命な自分を他の社員やお客さまが応援してくれる。

 

そんな事業がつくれたら幸せだよね。

 

 

と、こういうことだと思います。

 

 

改めて自社のブランドアイデンティティを考える

 

少し個人的なことを書きます。

 

スマイルズという企業を紐解きながら
自社のことを振り返ってみました。

 

実は先日、1年半ほど働いてくれた1人の男性スタッフが
会社を離れることになりました。

 

理由はいろいろとあるのですが、私の力不足も原因のひとつです。
たくさん反省しました。

 

 

その経験から学んだこと。
それは、会社は「人の器」だということです。

 

日本の中小企業は約380万社あります。
弊社はその中の1社に過ぎません。

 

他にもたくさんの会社があり、
働く、ということだけで言えば
どこかに属することなく生きてゆける時代です。

 

 

だからこそ、会社に所属することの意味、価値
しっかりとつくる必要があります。

 

「とりあえず誰でもいいや」と募集すれば、文字通りどんな人でも来ます。
その子に求めるのは作業です。それ以上でもそれ以下でもないでしょう。

 

「こんな人来て!」と声をかければ、ふさわしい人がやってきます。
その子に求めるのは一緒に未来をつくる、ということです。

 

 

会社というひとつの器に入った人同士、
せっかくなら前向きに同じゴールを目指して働きたい

 

そんな人とであうためには、
やっぱり「こんな人来て!」と叫ぶためのブランドアイデンティティ(自社の存在価値)
しっかりしていることだと改めて思います。

 

 

まとめ

 

スマイルズ成長の鍵のひとつは
遠山氏が掲げたブランドアイデンティティだと言えます。
その言葉に反応した人が集ってきたんです。

 

 

最後に改めてスマイルズの3つの大切なことを書いて終わりたいと思います。

 

スマイルズの3つの大切なこと

 


遠山正道からのメッセージ
世の中の体温をあげる

 

2 
スマイルズの経営理念
生活価値の拡充

 


スマイルズらしさ
「5感」

 

 

詳細は公式ページへどうぞ。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

 

 


参考サイト
https://www.smiles.co.jp/
https://www.soup-stock-tokyo.co.jp/
https://www.wantedly.com/portfolio/companies/smiles

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