福岡の中小企業専門のブランディング会社。
事業承継・周年・リブランディングを中心に、ブランド戦略からロゴ、Web、写真、動画、ブランド運用まで伴走します。

ホームブランドデザイン研究所

「うちの会社、何色でしたっけ?」と聞かれて答えられますか。

Brand Design lab.

ブランドデザイン研究所

「うちの会社、何色でしたっけ?」と聞かれて答えられますか。

Type Something

2026/5/30

先日ある経営者の方から、こんな相談をいただきました。

「名刺は青、チラシは緑、ホームページは黒基調……気づいたら、うちの会社の色がバラバラになっていました」

デザインを依頼した会社や担当者がその都度違えば、こういうことは意外とよく起こります。特に困るのは、社員自身が「うちの会社は何色の会社か」を答えられなくなってしまうことです。

色は、ロゴの形以上に無意識に記憶される要素だと言われています。だからこそ、なんとなくで決めてしまうと、後から取り返すのに時間もコストもかかってしまいます。今日は、ブランドカラーをどう考えて決めていくか、その手順をお伝えします。

色は「好み」ではなく「印象の設計」である

まず前提として、ブランドカラーは経営者の好きな色を選ぶものではありません。色にはそれぞれ、人が無意識に受け取る心理的な印象があります。たとえば青は誠実さや信頼感、赤は情熱やエネルギー、緑は安心感や自然、黒は高級感や重厚さを連想させると一般的に言われています。もちろんこれは絶対的な法則ではなく、業界や文化によって受け取られ方は変わりますが、「色には意味がある」ということをまず知っておくことが出発点になります。

つまりブランドカラーを決めるという作業は、「自社をどう見せたいか」を色という共通言語に翻訳する作業だと言えます。ロゴに込める意味と同じように、色にも「なぜその色なのか」を説明できる状態にしておくことが大切です。ロゴだけ変えるだけでは実は会社は変わりません。こちらの記事で詳しくお伝えしています。


[ロゴを変えるだけでは会社は変わらない|リブランディングの正しい順番]

ブランドカラーを決める3つの視点

私たちが経営者の方とブランドカラーを検討するとき、次の3つの視点でバランスを取りながら進めていきます。

1:自社らしさとの整合性
自社が「選ばれる理由」として何を大切にしているかを踏まえ、その価値観と矛盾しない色を選びます。これは私たちが「みつける」と呼んでいる工程、つまりブランドアイデンティティを整理する作業と地続きです。誠実さを強みにしている会社が、派手で挑戦的な印象の色を選んでしまうと、色と中身にズレが生まれてしまいます。この土台づくりについては、こちらの記事も参考になります。

[B.I.(ブランドアイデンティティ)とは?「つくる」の最初の一歩]

2:業界の慣習との距離感
業界によっては、多くの会社が似たような色を使う傾向があります。たとえば誠実さを重視する業種で青系統が多く使われる、といった具合です。この慣習に合わせることで「業界らしい安心感」を出すこともできますし、逆にあえて外すことで「新しい存在感」を出すこともできます。どちらが良いというより、自社がどちらの立ち位置を取りたいかによって判断が変わってきます。

3:競合他社との差別化
自社の商圏や業界内で、競合が既に使っている色をそのまま採用してしまうと、お客様の記憶の中で混同されてしまうことがあります。特に地域密着型で戦う場合、近隣の同業他社がどんな色を使っているかを事前に確認しておくことは、地味ですが重要な工程です。

色を決める前に、経営者が整理しておきたいこと

ブランドカラーの相談を受ける前に、次のようなことを自分の中で整理しておくと、打合せがスムーズに進みます。

  • 自社を一言で表すなら、どんな性格の会社だと言えるか(誠実・革新的・温かい・力強い、など)

  • お客様に、パッと見た瞬間にどんな安心感や期待感を持ってほしいか

  • 同じ商圏・業界で、競合他社はどんな色を使っているか

特に3つ目は見落とされがちですが、色は「相対的な印象」でもあります。周囲との位置関係を把握したうえで選ぶことで、より狙った印象をつくりやすくなります。

メインカラーとサブカラーという考え方

もう一つお伝えしたいのが、色は一色で完結させる必要はないということです。多くの場合、会社を象徴する「メインカラー」と、それを引き立てたり場面によって使い分けたりする「サブカラー」を組み合わせて設計します。

メインカラーだけで押し通そうとすると、資料やWEBサイトの表現の幅が狭くなってしまうことがあるため、あらかじめ2〜3色程度の組み合わせを想定しておくと、後々のデザイン展開がしやすくなります。

決めた色は「ルール化」して初めて機能する

最後にお伝えしたいのは、色は決めただけでは意味を持たないということです。名刺、封筒、WEBサイト、SNS、店舗の看板など、使われる場面ごとに担当者や制作会社が変わると、微妙に色味がズレてしまうことがよくあります。これを防ぐには、色を「なんとなく」ではなく、正確な数値で管理しておくことが欠かせません。こうしたルールを社内外で共有し、使い方を統一していく考え方については、また別の記事で詳しくご紹介します。

自社の「選ばれる理由」をどう見つけ、色やロゴにどう翻訳していくのか。その全体像を、無料の小冊子「みつける、つくる、そだてる|お客様に選ばれ、愛され続けるブランドづくりの方程式。」にまとめています。ブランドカラーの見直しを考え始めた方は、ぜひ一度お手に取ってみてください。

みつける つくる そだてる
お客様に選ばれ、愛され続けるブランドづくりの方程式。

・ブランドって何?

・マーケティングとどう違うの?

・デザイン会社って何をしてくれるの?

・お客様に選ばれるために何すればいいの?

そんな疑問にお答えする小冊子を代表早野が書きました。
創業16年・50社を超える継続クライアントと1000件を超える案件から導き出した「ブランディングを成功に導く方程式」を無料でお届けします。

期間限定

小冊子を無料で受け取る。

この記事を書いた人

早野 悠

Hayano Yu

株式会社スタジオグラム 代表取締役
ブランドマネージャー認定協会トレーナー

コミュニケーションノイズを無くし、争いのない社会を目指してブランディングに取り組んでいます。福岡市を拠点に、3ステップでつくるブランディング×マーケティング手法で述べ60社をお手伝いしてきました。

好きな言葉:知足/縁起 
好きなこと:国内海外旅行/写真/温泉/散歩

この著者の記事一覧

    arrow_forward

    Top

    期間限定小冊子  無料プレゼント