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ブランドデザイン研究所
ミッション・ビジョン・バリューはなぜ必要か|「みつける」フェーズの本質
Type Something
2026/5/11

「ミッション・ビジョン・バリューって、大企業がやることですよね?」
福岡の中小企業の経営者の方から、こうした声をいただくことがあります。確かに、額縁に入った理念が壁に掲げられているのは、大企業のオフィスをイメージされる方が多いかもしれません。
しかし実際には、社員数十名規模の会社であっても、いや、むしろ規模が小さい会社ほど、ミッション・ビジョン・バリューが会社の判断基準として機能します。
今日は、ミッション・ビジョン・バリューがなぜ必要なのか、その本質についてお話しします。
ミッション・ビジョン・バリューとは、何なのか
まず、それぞれの言葉を簡単に整理しておきます。
ミッション:自社が果たすべき使命、存在する理由
ビジョン:自社が目指す将来の姿
バリュー:その実現のために大切にする価値観・行動指針
言葉にすると少し硬く感じるかもしれませんが、平たく言えば「なぜこの会社をやっているのか」「将来どうなりたいのか」「そのために何を大切にするか」という3つの問いへの答えです。
私たちのメソッドでは、こうした問いに向き合う工程を「みつける」と呼んでいます。お客様を知り、競合他社を知り、そして自社を知る。
この「自社を知る」の中核にあたるのが、まさにミッション・ビジョン・バリューの整理です。全体像は[「みつける・つくる・そだてる」とは?中小企業のためのブランドづくりの方程式]でも解説しています。
なぜ、これが「本質」だと言えるのか
ロゴやWEBサイトの制作を依頼する際、多くの経営者の方が意識するのは「見た目」の部分です。しかし、ミッション・ビジョン・バリューが整理されていないまま見た目だけを整えても、その効果は長続きしません。
理由は、ミッション・ビジョン・バリューが、会社のあらゆる判断の「基準」になるからです。新しいサービスを始めるかどうか、どんなお客様を優先するか、社員をどう評価するか——こうした日々の意思決定は、本来この3つの軸に沿って行われるべきものです。この軸がないと、その都度、社長の気分や思いつきで判断が変わってしまい、社員も「何を基準に動けばいいのか」が分からなくなってしまいます。
B.I.(ブランドアイデンティティ)との関係については、[B.I.(ブランドアイデンティティ)とは?「つくる」の最初の一歩]でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
「立派な言葉」を作ろうとしなくていい
ミッション・ビジョン・バリューを整理しようとすると、つい「かっこいい言葉」「立派な理念」を作ろうとしてしまいがちです。しかし、これは大きな落とし穴です。
大切なのは、言葉の美しさではなく、社長や社員が本当に納得できる、実感のこもった言葉になっているかどうかです。よそから借りてきたような、どこかで聞いたことのある表現では、社員の心には残りません。むしろ、少し飾り気のない、自社らしい言葉のほうが、日々の業務の中で自然と思い出され、行動の指針として機能します。
このため、ヒアリングの中では「創業のきっかけは何だったか」「お客様から言われて一番嬉しかった言葉は何か」「社内で当たり前になっている大切な習慣は何か」といった、具体的なエピソードを丁寧に拾い上げていきます。抽象的な理念の言葉は、こうした具体的な事実の積み重ねから生まれてくるものです。
作って終わりにしないための工夫
ミッション・ビジョン・バリューは、一度言語化して額に入れて終わり、というものではありません。日々の会議で立ち返ったり、採用面接で伝えたり、朝礼で話したりと、日常の中で繰り返し使われて初めて、社内に浸透していきます。
この浸透をどう仕組み化するかについては、[パーパス経営とは?中小企業が取り入れるメリット]でも詳しくお伝えしていますので、あわせてご覧ください。
整理する際に意識したい3つの視点
ミッション・ビジョン・バリューを整理する際、次の3つの視点を意識すると進めやすくなります。
なぜ、この事業を始めたのか(過去)
将来、どんな会社でありたいか(未来)
そのために、日々何を大切にしているか(現在)
過去・未来・現在という時間軸で整理することで、単なるお題目ではなく、会社の歴史や日々の実践と結びついた、実感のある言葉になっていきます。
まとめ
ミッション・ビジョン・バリューは、大企業だけのものではなく、むしろ社員一人ひとりの判断がそのまま会社の印象につながる中小企業にこそ必要な「判断の軸」です。立派な言葉を作ろうとするのではなく、自社の歴史や日々の実感から言葉を掘り起こすこと。これが、私たちの言う「みつける」フェーズの本質です。
私たちスタジオグラムでも、「みつける・つくる・そだてる」というプロセスを大切に、福岡の中小企業の皆さまのブランドづくりをお手伝いしています。より詳しい内容は、無料小冊子「みつける、つくる、そだてる|お客様に選ばれ、愛され続けるブランドづくりの方程式。」でもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
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この記事を書いた人
早野 悠
Hayano Yu

株式会社スタジオグラム 代表取締役
ブランドマネージャー認定協会トレーナー
コミュニケーションノイズを無くし、争いのない社会を目指してブランディングに取り組んでいます。福岡市を拠点に、3ステップでつくるブランディング×マーケティング手法で述べ60社をお手伝いしてきました。
好きな言葉:知足/縁起
好きなこと:国内海外旅行/写真/温泉/散歩
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