檸檬堂(れもんどう)
ブランド名
檸檬堂
ロゴマーク/パッケージデザイン
企業情報
社名:
日本コカ・コーラ株式会社
代表:
ホルヘ・ガルドゥニョ氏
代表メッセージ/事業目的:
Refresh the World. Make a Difference.(世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。前向きな変化をもたらすこと。)
事業内容:
米国のザ コカ・コーラ カンパニーの子会社で、コカ・コーラ、ジョージア、爽健美茶といった清涼飲料製品の企画・開発・マーケティングに加え、製品の製造・販売を担当するボトラーへ供給する原液の製造を行っています。
デザイナー
ブランドマネージャー:
パトリック・サブストローム
パッケージデザイナー:
原田朋子(はらだ ともこ)
製品開発:
横山明幸(よこやま あきゆき)
CMO:
和佐高志(わさ たかし)
デザインコンセプト
「こだわりのレモンサワーを出すお店」
ブランドキャラクター
まだ若いけれど自分なりに工夫をしておいしいレモンサワーをつくっている、職人のような大将
デザインモチーフ
「前掛け」
デザインに込められたストーリー
檸檬堂のすごいポイントは沢山ありますが、ポイントをぎゅっと絞ってお伝えできればと思います。
すごいポイントは以下の3つ。
・店頭に並んだ時に目につきやすい
・圧倒的にお土産にもって行きやすい
・製法からパッケージデザインに至るまでコンセプトのブレがない
店頭に並んだ時に目につきやすい
これまでの缶チューハイは、多くがカラフルでメタリックで果実や水滴といったシズル感のあるものばかりでした。
そこにいきなり居酒屋の前掛けのような藍色に黄色のパッケージで現れたのが「檸檬堂」でした。
「目を引く陳列は”面”で決まる」僕が以前、コンビニでバイトをしていた時に教えてもらった言葉ですが、
「檸檬堂」は色の”面”において”藍色の面”を作ることができるので、店頭に並んだ時に目につきやすいです。
圧倒的にお土産にもって行きやすい
レトロでかわいいパッケージは、若者や女子にも受け入れやすいデザインです。
5種類とも味やアルコール度数は違いますが全部レモンで統一されているので、「どの檸檬堂がいちばん好き?」なんて会話も生まれます。
それぞれの違いを楽しむ、多様化する時代に合った新たな飲みニケーションツールと言えます。
また、馴染みの居酒屋のような、ちょっとほっとするようなデザインだったり、
手に持ったときのマットな質感は、”だいじにされてる感”を感じることができます。
心理的に、藍色は「落ち着き」「信頼」「信実」「安らぎ」を与える色でもあります。
大切な人たちと一緒に盛り上がる飲み会、などにもってこいな缶チューハイのデザインになっているなと思います。
つまり、お土産に持って行きやすいですね。
製法からパッケージデザインに至るまでコンセプトのブレがない
「檸檬堂」の製法には『前割りレモン製法』といわれる製法が使われており、これは「鹿児島の前割り焼酎」がベースになっています。
来客の数日前に水割り焼酎を作り置き、酒と水の分子を結合させ、まろやかな味にさせるというもので、鹿児島ではお客様をもてなす方法として広く知られている作り方なのだそうです。
ブランドキャラクターである「まだ若いけれど自分なりに工夫をしておいしいレモンサワーをつくっている職人のような大将」の存在を確かに感じるような、やさしい製法です。
その存在は、パッケージデザインでも感じることができます。馴染みの居酒屋のような、ちょっとほっとするようなデザイン。
手に取ったときのマットな質感は、”だいじにされてる感”を感じることができます。
つまりは、大将がもてなしてくれている…!そんなイメージをユーザーが感じることができます。
まとめ
前割りレモン製法や、ブランドキャラクターの設定、パッケージデザインなどの無数の点。
これが「こだわりのレモンサワーを出すお店」というコンセプトに深みを生み出しており
結果として、ユーザーが応援したくなるブランドができあがっています。
コカ・コーラがレモンサワー市場で後発だったにもかかわらず「檸檬堂」をヒットさせることができたのはなぜか?
それは、コンセプトに深みを持たせることによって
「応援したくなるブランドづくり」を実現できたからではないか
そんなことを思った読み解きでした。
参考:
開発者インタビュー 日本の酒文化に学んだ新製品「檸檬堂」のすべて
新たなレモンサワー市場を作った「檸檬堂」、最後発でも愛されるこだわりとは?
日本コカ・コーラ株式会社 企業情報 私たちの使命とビジョン
ヒットの陰にこの人あり。新CMO和佐高志が「檸檬堂」の全国展開を決めた理由。
「好き」を、ブランドに。
会社のこれからを考えます。
ロゴマーク・WEBサイト・名刺・フライヤー・写真撮影などを含めたトータルブランドデザインをご提案。
ブランド戦略の立案から、デザインアウトプット制作までお任せいただけます。
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