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ファンマーケティングとは?「ファン」を増やすブランディングの視点

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ファンマーケティングとは?「ファン」を増やすブランディングの視点

Type Something

2026/6/15

「うちにも『ファン』と呼べるお客様っているんでしょうか。BtoBの会社なので、そういう考え方はちょっとピンと来ないんですが。」

BtoB企業の経営者の方から、こんな質問をいただいたことがあります。「ファン」というと、アイドルやアパレルブランドのような、いかにも消費者向けの言葉に聞こえるかもしれません。でも私たちは、業種を問わず、この「ファン」という視点こそが、これからの中小企業の経営にとって重要だと考えています。

「ファン」とは、単なる「良いお客様」ではない

私たちがブランドにとっての「ファン」を定義するとき、「よく買ってくれるお客様」や「取引額が大きいお客様」という意味では使いません。私たちの定義は、「持続的にブランドに関与する意思を持つ顧客」です。

つまり大切なのは、取引の金額の大小ではなく、「この会社との関わりを、これからも続けたい」という意思を持ってくれているかどうかです。この視点で見ると、たとえ小さな取引先であっても、長年にわたって信頼を寄せてくれているお客様は、立派な「ファン」だと言えます。

ファンマーケティングという考え方

ファンマーケティングとは、簡単に言えば「新しいお客様を追いかけ続ける」のではなく、「すでに関わりのあるお客様との関係を深め、その方たちに支えられる状態をつくる」というマーケティングの考え方です。

新規のお客様を獲得するためには、多くの場合、広告費や営業の労力といったコストがかかります。一方でファンとの関係を深めることは、比較的少ないコストで、継続的な売上や紹介を生み出す土台になります。LTV(顧客生涯価値)という考え方とも深く関わっていますので、[LTV(顧客生涯価値)を高めるブランディングの考え方]もあわせてご覧いただくと、理解が深まるかと思います。

BtoBでも「ファン」は生まれる

冒頭でご紹介した経営者の方の疑問に戻りましょう。BtoBの取引だからといって、「ファン」という視点が無縁というわけではありません。むしろBtoBの取引は、担当者同士の信頼関係が長く続くことが多いため、実はファンが生まれやすい土壌があるとも言えます。

「この会社の担当者は、いつも一歩先を考えて提案してくれる」「無理なお願いをしても、誠実に向き合ってくれる」。こうした積み重ねが、取引先企業の担当者を「ファン」に変えていきます。これは、機能的な価値(価格や納期)だけではなく、情緒的な価値(信頼や安心感)が生み出す関係性です。

ファンを増やすために意識したい視点

1. 取引の「量」より「関係の深さ」を見る
売上額の大きい取引先ばかりに目を向けるのではなく、長く関わってくれている取引先や、細やかなやり取りを重ねてくれているお客様にも、同じように丁寧に向き合う姿勢が大切です。

2. 一貫した「らしさ」を、誰が対応しても保つ
担当者によって対応の質がバラバラだと、せっかく育ちかけた信頼が揺らいでしまいます。誰が対応しても同じ姿勢で接することができる状態は、ファンとの関係を安定させるために欠かせません。

3. 関わり続けたくなる接点を用意する
取引のあるなしにかかわらず、定期的に情報を届けたり、近況を共有したりする接点があると、お客様との関係は自然と続いていきます。ニュースレターや公式LINEなどの接点設計については、以前ご紹介した[ニュースレターやポストカードが効く理由|信頼をじわじわ育てる接点設計]もぜひ参考にしてください。

ファンの存在は、数字にも表れる

ファンとの関係が育っている会社は、口コミや紹介による新規獲得が増えたり、値引き交渉に頼らずとも継続的に選ばれ続けたりする傾向があります。こうした効果は一朝一夕には現れませんが、長期的には広告費に依存しない、安定した経営基盤につながっていきます。ブランディングの効果測定については[ブランディングの効果はどう測る?「そだてる」フェーズの指標]でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

まとめ:新規獲得の前に、今のお客様を見つめ直す

ファンマーケティングは、特別な施策というよりも、すでに関わりのあるお客様との関係を、あらためて丁寧に見つめ直すという発想の転換です。BtoBかBtoCかを問わず、「この会社と、これからも関わり続けたい」と思っていただける関係を、一つひとつ積み重ねていくこと。それが、遠回りのようでいて、実は一番確かなブランドの育て方だと私たちは考えています。

無料小冊子「みつける、つくる、そだてる|お客様に選ばれ、愛され続けるブランドづくりの方程式。」では、ファンとの関係を育てる考え方について詳しく解説しています。ご興味のある方は、以下からダウンロードしてご覧ください。

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この記事を書いた人

早野 悠

Hayano Yu

株式会社スタジオグラム 代表取締役
ブランドマネージャー認定協会トレーナー

コミュニケーションノイズを無くし、争いのない社会を目指してブランディングに取り組んでいます。福岡市を拠点に、3ステップでつくるブランディング×マーケティング手法で述べ60社をお手伝いしてきました。

好きな言葉:知足/縁起 
好きなこと:国内海外旅行/写真/温泉/散歩

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