logo / River Side Garden -AYA-
宮崎県綾町の元オーベルジュの新しい挑戦
ロゴマークデザインのご紹介です。
幅広いターゲットである、老若男女に素直に受け入れられるデザインを目指しました。
目次
はじまりの物語
場所は宮崎県綾町。
綾北川沿いに佇む一軒のオーベルジュ。
数十年の営みを経て、リニューアルオープンする運びとなりました。
1年半を超える企画段階からご一緒させて頂き、2021年の3月にオープン。
紆余曲折を経て、コロナ禍の静かな船出となりました。
ロゴマークの形に込めた意味
この鳥のようなカタチ。
某Twitter(笑)に似ていると言われますが、
もちろんマネしたわけではなく意味があります。
このカタチのモチーフは、綾町の地図上の輪郭線。
宿のコンセプトとして、
・アクティビティの提供
・綾町全体の活性化につながる活動の拠点
という想いがありました。
ですから、
綾町の輪郭線をカタチ取ることは宿のコンセプトを伝えるにふさわしい
との結論に辿り着きました。
あとはデザイン的なバランスを整えます。
複雑すぎる線をスムーズにしたり、
90°回転させて各媒体に使用しやすいように整えます。
ロゴマークの色に込めた意味
ブルーカラーはネーミングから連想して決定しました。
River Side Garden – AYA-
というネーミングにも紆余曲折ありました。
フランス語やイタリア語で探してみたり、
日本語造語をつくってみたりしましたが、
しっくりこない。。。
チームメンバーで悩み抜き、
たどり着いた名前が「リバーサイドガーデン綾」でした。
この宿の特徴的な立地、
それは綾北川に面していること。
一年中、川のせせらぎが聞こえます。
(本当に一年中聞こえます)
この空間環境こそが、この宿がここに在る理由でした。
ですから、ここも素直に川から連想したブルーに辿り着きました。
ロゴマークに求められること
ロゴマークの役割は、
宿のオーナーや店の店主や企業に変わってメッセージを伝えることです。
見た目がかっこよいだけでは不十分。
好き嫌いで選ばれたロゴマークは好き嫌いで捨てられてしまいます。
ロゴマークの役割についての詳細は、
コチラからご覧いただけます。
デザイナーに求められるコスト意識
ここから少しデザイン的な細かい話しですが、
ブランドカラーは C60%,M0%,Y0%,K0%,というCMYKバランスで構成しています。
Cのみ(単色インク)しか使用していないのは、
実はコストを考慮してのことです。
今回のような宿やレストランやショップのオープンには
いろいろな印刷物の製作が必要になります。
その際に4色印刷と単色印刷では
コストが変わるマテリアルも少なくありません。
(もちろん単色の方がコスト安)
今回で言えば、シールやコースターなどです。
できるだけ見た目を損なわずにコストを抑える。
このポイントも私たちデザイナーに求められる大事な視点だと考えています。
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client : River Side Garden -AYA-
logo design : 株式会社スタジオグラム
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ロゴマークは最大の広告です。
ロゴマークは単なるカタチではありません。
メッセージを込めた美しいカタチ、です。ブランドをつくるためのロゴマークをデザインします。
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