Brand Design lab.
ブランドデザイン研究所
ブランドデザイン会社が教える、周年記念誌制作のマニュアル——「何を載せればいい?」に、これで答えが出ます。
Type Something
2026/6/30
創業○○周年。
その節目に向けて、記念誌をつくろうと考えはじめた方へ。
「そもそも何を載せればいいんだろう?」
「どこから手をつければいいかわからない…」
そんな声を、私たちスタジオグラムはこれまで何度も聞いてきました。
周年プロジェクトに携わってきた経験から言えることがあります。
記念誌は、"過去の記録"ではなく、"未来へのブランドメッセージ"です。
今回は、周年記念誌に必ず押さえてほしい5つのコンテンツと、さらに一歩先へ広げるオプション施策についてお伝えします。
「これを読めば、何をつくればいいかがわかる」
——そんな記事を目指しました。

まず大前提:記念誌は"社内行事"ではない
周年記念誌と聞くと、「社員向けのアルバムみたいなもの?」と思われる方もいます。
でも、ちょっと待ってください。
記念誌は、あなたの会社が**社外に向けて発信できる、数少ない"ブランドの塊"**のひとつです。
取引先、採用候補者、地域社会、そして次世代の経営者——読む人によって受け取るメッセージは変わります。
でも共通して伝わるのは、
「この会社には歴史があり、信念があり、これからも存在し続ける理由がある」ということ。
それを丁寧に設計するのが、私たちブランドデザイン会社の仕事です。
押さえるべき5つの軸コンテンツ
1. 経営者メッセージ
記念誌の"顔"になるページです。
創業からの想い、乗り越えてきた苦労、これからの展望——読む人が最も知りたいのは、この会社を率いてきた人間の言葉です。
ポイントは「きれいな言葉より、本音の言葉」。
広報的に整えすぎた文章より、経営者の人柄が滲み出る言葉のほうが、圧倒的に人の心に残ります。
インタビュー形式で話してもらい、言葉を引き出すことをお勧めしています。
話すように書かれた文章には、独特の温もりが宿ります。
2. 年表
会社の歴史を、一覧で見渡せるコンテンツです。
ただし「事実の羅列」にしてしまうのはもったいない。
社会の出来事(バブル崩壊、リーマンショック、コロナ禍など)と会社の歩みを並べることで、「この時代の逆風の中を、この会社は乗り越えてきたんだ」という物語が生まれます。
デザインの力が最も発揮されるページのひとつです。
見やすく、美しく、そして誇らしく。
年表は、会社の"履歴書"であり"勲章"でもあります。
3. 経営陣インタビュー
社長ひとりの視点だけでは語れない部分を補完する、重要なコンテンツです。
役員や部門長が語る、
「自分たちがこの会社に残り続けた理由」
「これからの事業をどう見ているか」
——これは、採用ブランディングにも、取引先への信頼醸成にも直結します。
複数の視点が集まることで、会社の文化や価値観の"立体感"が生まれます。
一枚絵ではなく、奥行きのある組織像を届けられるのが経営陣インタビューの強みです。
4. スタッフインタビュー
現場の声は、経営者メッセージとは違う種類の"リアリティ"を持っています。
「なぜこの会社を選んだのか」
「仕事を通じてどう成長できたか」
「お客様から言われた、忘れられない一言」
——そういった等身大のエピソードが、読む人の共感を生みます。
特に採用候補者や若い世代には、スタッフの声が最も響きます。
「自分もここで働けるかもしれない」と感じてもらえるかどうかは、
このページにかかっていると言っても過言ではありません。
5. 集合写真
「人の顔が見える」ことの力を、軽く見てはいけません。
整然と並んだ集合写真は、組織の規模感と一体感を伝えます。
また、各部署や拠点ごとの写真を組み合わせることで、会社の厚みが視覚的に伝わります。
写真の質にはこだわってください。
プロのカメラマンに依頼することで、同じ人が並んでいても印象はまったく変わります。
記念誌において、写真はデザインと同じくらい重要な要素です。
さらに広がる:オプション施策
ここまでの5つが「記念誌の基本形」だとすれば、次はその先の話です。
インタビューという素材は、一度作れば、複数の媒体に展開できます。
インタビュームービー
誌面のインタビューを映像化するものです。
文章で伝えきれない
「声のトーン」
「表情の柔らかさ」
「間の取り方」
——そういった人間らしさは、動画でしか届きません。
YouTubeやSNSへの投稿、採用サイトへの掲載、展示会・周年パーティーでの上映など、
活用の場は多岐にわたります。
一度撮影してしまえば、長く使い続けられる資産になります。
特設サイト
周年記念の特設ウェブサイトは、「デジタル版記念誌」とも言えます。
誌面では届かなかった人にも、検索やSNSを通じてリーチできます。
特に、就活生や転職希望者が会社を調べる際、特設サイトの存在は大きな差別化になります。
記念誌の写真・インタビューテキスト・動画を、ひとつのサイトにまとめて公開することで、メッセージの到達範囲が一気に広がります。
「ひとつのインタビュー」が複数の媒体に展開される
ここで気づいてほしいことがあります。
経営者インタビューを一度行うと——
記念誌のインタビューページになる
動画に編集してYouTube・採用サイトで使える
特設サイトのコンテンツになる
SNS投稿の素材として切り出せる
ひとつの素材が、4つ5つの発信に育ちます。
これは「記念誌をつくる」という一点に留まらず、周年を機に会社のブランドを総合的に底上げするということです。
コストをかけるなら、最大限に活用しきる設計を最初から考える。それがブランドデザイン的な発想です。
まとめ:記念誌は「節目の記録」ではなく「未来への投資」
周年は、何十年に一度しか来ません。
その瞬間に、社内外にしっかりとメッセージを届けられるかどうか
——それが、これからの10年・20年のブランド力に、じわじわと影響していきます。
「何を載せればいいかわからない」という最初の不安は、
この5つのコンテンツを起点にすれば、必ず整理されます。
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この記事を書いた人
早野 悠
Hayano Yu

株式会社スタジオグラム 代表取締役
ブランドマネージャー認定協会トレーナー
コミュニケーションノイズを無くし、争いのない社会を目指してブランディングに取り組んでいます。福岡市を拠点に、3ステップでつくるブランディング×マーケティング手法で述べ60社をお手伝いしてきました。
好きな言葉:知足/縁起
好きなこと:国内海外旅行/写真/温泉/散歩
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