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競合分析のやり方|ブランディングで見るべき5つのポイント

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競合分析のやり方|ブランディングで見るべき5つのポイント

ブランドづくりの方程式

2026/9/13

「競合のホームページ、一応チェックはしてるんですけどね……」

福岡市内でエクステリア関連の卸業を営む社長さんとお話ししたときのことです。競合のサイトは見ている。SNSもフォローしている。でも「見て、なんとなく気になる」で終わってしまい、それを自社の戦略にどう活かせばいいのかが分からない、とおっしゃっていました。

これも本当によくあるご相談です。今日は、ブランディングの現場で私たちが実際にどう競合分析を行っているか、その手順をお話しします。

競合分析は「価格比較」ではない

競合分析と聞くと、多くの方が価格表やサービス内容の一覧表を思い浮かべます。もちろんそれも大切な情報です。ただ、ブランディングの視点で見る競合分析は、もう一歩踏み込んだものになります。

私たちは、ブランドづくりを「みつける・つくる・そだてる」という3ステップで考えています。詳しくは「みつける・つくる・そだてる」とは?中小企業のためのブランドづくりの方程式でご紹介していますが、この「みつける」フェーズは、お客様を知る・競合他社を知る・自社を知るという3C分析がベースになっています。

競合分析は、単に「相手が何をしているか」を知るための作業ではありません。「相手がやっていない場所はどこか」「自社がすでに持っていて、まだ言葉にできていない強みは何か」を見つけるための作業です。競合を知ることは、遠回りに見えて、実は自社の輪郭をはっきりさせる一番の近道なのです。この考え方は差別化できない会社の共通点|3C分析でみつける独自ポジションでも詳しくお話ししています。

競合分析で見るべき5つのポイント

では実際に、競合のホームページやSNSを開いたとき、私たちは何を見ているのか。価格やサービス内容以外に注目している5つの観点をご紹介します。

1. キャッチコピー・打ち出している言葉

まず見るのは、トップページやSNSのプロフィール欄に書かれている言葉です。競合が「誰に・何を・なぜ選ばれるか」をどう表現しているかを読み解きます。

ここで大切なのは、良し悪しを判断することではありません。「competitors(競合)が使っている言葉の傾向」を掴むことです。もし多くの競合が同じような言葉(「高品質」「安心」「地域密着」など)を使っているなら、そこは差別化が難しい、いわば飽和したエリアだと分かります。逆に、誰も使っていない切り口が見つかれば、それは自社が主張できる余地があるということです。

2. デザインのトーン&マナー

写真の雰囲気、配色、フォントの選び方、余白の使い方。これらを見ると、その会社がどんな顧客層に向けて発信しているかが見えてきます。

例えば、明るい色合いで人物写真を多用しているサイトは、感情的なつながりを重視している傾向があります。一方、モノクロ基調でシャープなレイアウトのサイトは、機能性や信頼性を前面に出したいという意図が読み取れます。競合のトーン&マナーを並べて見比べると、自社が今どのポジションに立っているか、あるいは立つべきかのヒントになります。

3. 口コミ・レビューの内容

Googleビジネスプロフィールや各種レビューサイトに書かれているお客様の声は、かなり価値のある情報源です。

ここで見るべきは星の数ではなく、「お客様が何に感動し、何に不満を持っているか」という具体的な言葉です。競合に寄せられた不満の声の中に、自社が解決できる余地が眠っていることは少なくありません。逆に、競合が高く評価されているポイントは、業界内である程度「当たり前」に求められている水準だと考えることもできます。

4. 顧客層・利用シーンの見え方

競合のSNSやWEBサイトに登場する写真や事例から、「どんなお客様が、どんな場面で利用しているか」を想像してみます。

これは、競合が実際にどの層を狙っているかという「宣言」ではなく、結果として「誰に届いているように見えるか」を読み取る作業です。競合が意図せず取りこぼしている層が見えてくることもあります。

5. 情報発信の頻度と一貫性

最後に見るのは、ブログやSNSの更新頻度、そして発信内容に一貫性があるかどうかです。

継続的に情報発信を行っている競合は、お客様との接点を「そだてる」意識が高いと言えます。逆に、更新が止まっていたり内容がバラバラだったりする競合が多い業界であれば、そこは自社が地道な発信を続けるだけで相対的に優位に立てる可能性がある領域です。

競合分析を「やりっぱなし」にしないために

5つのポイントを見た後、大切なのはそれを一覧に整理することです。私たちの現場では、競合ごとに上記5項目を書き出し、自社の欄も並べて比較表をつくります。

こうすることで、「みんなが言っていること」と「誰も言っていないこと」が視覚的に浮かび上がります。そして、その「誰も言っていないこと」の中にこそ、自社のブランドコンセプトのヒントが眠っています。一文への落とし込み方についてはブランドコンセプトの作り方|「誰に・何を・なぜ選ばれるか」を一文にする方法で詳しくお伝えしていますので、あわせてご覧ください。

競合分析でやってしまいがちな失敗

現場でよく見かける失敗を2つ挙げておきます。

一つは、「同業他社」だけを見てしまうことです。お客様は、実は業界の枠を超えて選択肢を比較していることがあります。例えば、リフォーム会社を検討しているお客様は、同時に新築や引っ越しも検討の視野に入れているかもしれません。視野を広げて比較対象を選ぶことも大切です。

もう一つは、分析した内容を「真似る」方向に使ってしまうことです。競合分析の目的は模倣ではなく差別化です。良い点を見つけたら「なぜ自社はそれをやっていないのか」ではなく「自社ならではの形でどう表現できるか」を考えるようにしてください。

競合分析は、一度やって終わりではありません。業界の状況やお客様のニーズは変化し続けるものなので、定期的に見直すことをおすすめします。これは、ブランドを「そだてる」意識にもつながっていきます。

自社だけで競合の見るべきポイントを整理するのが難しいと感じたら、外部の視点を借りるのも一つの方法です。私たちがどのように3C分析を進め、ブランドコンセプトまで落とし込んでいくのかについては、無料の小冊子でも詳しくご紹介しています。

「みつける、つくる、そだてる|お客様に選ばれ、愛され続けるブランドづくりの方程式。」

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この記事を書いた人

早野 悠

Hayano Yu

株式会社スタジオグラム 代表取締役
ブランドマネージャー認定協会トレーナー

コミュニケーションノイズを無くし、争いのない社会を目指してブランディングに取り組んでいます。福岡市を拠点に、3ステップでつくるブランディング×マーケティング手法で述べ60社をお手伝いしてきました。

好きな言葉:知足/縁起 
好きなこと:国内海外旅行/写真/温泉/散歩

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