「共に立つ、最高のパートナー」というブランドアイデンティティが、会社をどう変えたか??
エクステリア商材卸業

Q. ブランディングをお手伝いする前、社内はどのような状態だったのでしょうか。
正直にお話ししますと、当時は表面上は良く見えても、裏では好ましくないことをする人間がいた時期がありました。弊社にも経営理念や社訓など、文字にしたものはあったんです。でも、社員みんなが同じものを見て「これを作っていくんだ」と思えるような、象徴的なものがなかった。だから、いいことをたくさん掲げていても、それが浸透していかなかったんですよね。
Q. 数あるデザイン会社の中で、なぜスタジオグラムに声をかけていただいたのでしょうか。
早野さんの感性ですね。長くお付き合いさせてもらう中で、一生懸命、真剣にいろんな意味を紡いでくれる、見つけてくれる人だというのが分かっていました。上海に行って苦労しながらも、表には出ない強さを僕は感じていて、その優しさと、僕たちにはない柔らかさ、伝える力、言葉の捉え方は早野さん独特のものがあると昔から感じていました。もう早野さんしかいないと、最初から思っていましたね。
Q. 「共に立つ、最高のパートナー。」というブランドアイデンティティが生まれた瞬間のことを教えてください。
ファミレスで、お酒を少しいただきながらインタビューを受けていた時のことです。僕が知っている共立と、知らない共立、共立の仕事とはこういうものだよね、というのをイメージして出してくれた。今でも衝撃的で、思い出すのは「氷山の一角」という言葉です。見えているのはここだけだけれども、こんなに深く深くやっているよね、というのをしっかり見つけてくれた。その瞬間、涙が流れそうになったことを覚えています(笑)
「最高のパートナー」という言葉が出てきて、これはみんなに伝わるぞ、と。それまで僕らは「黒子に徹しろ」と言っていたんですが、黒子と言っても10人いれば10人が思う黒子像が違う。でも「最高のパートナー」という言葉なら、10人寄れば10通りの最高のパートナーのあり方があっていいんだと、みんなが気づいたと思うんです。
Q. ブランディングから数年経ちます、社内で一番変わったことは何でしょうか。
社員が同じ気持ちになってきたことです。ロゴや言葉、ホームページを見ても「ああ、こうだ」というのが伝わっている。当時ホームページに登場してくれた社員の印象もめちゃめちゃ良くなりました。
例えば、以前は下を向きがちな社員がいたんです。立場を下ろされてくすぶっていた。それが今では、指示した以上のことをプラスアルファでやってくれる。あるエリアに営業所を出して任せた途端、遠い持ち場にもしっかり足を運んで、うまくいっていないお客様を回ってくれる。売上も想定の倍になりました。家は他県なのに引っ越して覚悟を決めてくれた。想定以上の成果を出してくれています。
Q. 採用にも効果があったとお伺いしましたが、いかがでしょうか。
効果ありますね。入社してくれる方々は必ずホームページを見て「いい会社だと思いました」と言ってくれます。面接でも「明るい印象の社長ですね」と言ってもらえる。僕自身も、意識的にニコニコと明るく声をかけるようになりました。求職者はホームページで第一印象が決まりますから。おかげで、求める人材と実際に入ってくる人材のミスマッチも、以前に比べて少なくなりました。
Q. 取引先やお客様からの反応で、印象に残っていることはありますか。
我々のことを知っている人から「ちゃんと整えられて、体制が変わられて、新たな方向性が示されているんですね」という声をいただきます。名刺も、以前は必要な情報だけのシンプルなもので、正直、少し怖い印象を持たれることもありました。それが今では、柔らかく優しい印象に変わったと思います。
Q. 「ともたつキャンペーン」について、具体的に教えていただけますか。
以前は、とにかく獲得件数を多くしようという広く浅いキャンペーンをやろうとしていました。でも私はそれでは意味がないと思っていて。誰をターゲットにして、そのお客さんの何をどうしたいのか、それがないと効果がない。
そこで、件数を絞って一件一件にしっかり時間をかける形に変えました。「社員みんなが、このお客様に、こんなキャンペーンをして、お役立ちをしたい。こんな予算を使いたい、というものを持ってきなさい」と。社員自身が「最高のパートナーになるためには何をしたらいいだろう」と考えて、自発的に提案してくるようになりました。同じことを基本的にはやらない、一件一件違うやり方でやろう、ということをやっています。
Q. 事業承継に悩んでいる会社は世の中にたくさんあります。事業承継の際にブランディングをやった方がいい会社とは、どのような会社だと思われますか。
弊社みたいな企業じゃないですかね。真面目にきっちりやっているけれど、旗印がない会社。言葉だけだと、受け取り方がたくさんできてしまう。あるべき姿というものが、形と言葉としてパチッと出るべきだと思います。
もし私が誰にもロゴやウェブサイトを頼んでいなかったら、弊社は以前とあまり変わらなかったと思います。「最高のパートナー」という弊社の役立ち業の言葉は、自分にとって普遍的な、原則のような言葉になっている。これが理念だと言ってもいいくらいの言葉です。会社は勝手に成長しない。一人ひとりが成長すれば、結果として会社の成長になる。それを束ねるものができたということです。
Q. 事業承継、引き継いでいくべきポイントはどこでしたか?
創業者が最初に掲げた「みんなで目いっぱいやって、みんなで飯を食おう」という理念です。あとは、我々は役立ち業だということ。お客様にも仕入れ先にも選ばれなければいけない。BtoBに徹して、直接ユーザーに売るBtoCには絶対に行かない。これは先代からのやり方であり、うちが裏方業でやり続けて、お客様と組んでしっかりやっていくという姿勢です。
Q. かつて悩みを抱えていた頃のような経営者に、スタジオグラムをどう紹介されますか。
まず、マジシャンだということを宣伝したいですね。それと、安全地帯だということ。守秘義務をしっかり守ってくれるし、話をちゃんと覚えてくれている。安全地帯だから飛び込んだ方がいい、と。柔らかいし、色使いも発想も、本当に偉いデザイナーの先生以上に価値があると私は思っています。
「なんでも僕に教えてください」という姿勢と、教えてもらったことをちゃんと自分の中で咀嚼して、答えを出そうとする一生懸命さが伝わってくる。そういう人は、なかなかいないと思います。
Q. 「共に立つ、最高のパートナー。」というB.I.を手に入れ、今後どういう会社で在りたいか?お聞かせください。
これまでは、ものを仕入れて売るのが生業の問屋業として、限られたお客様だけを相手にしてきました。ただ、時代の背景とともに変化があり、それは逆にデメリットではなくメリットだと思っています。
「最高のパートナー」「役立ち業」という言葉、そして氷山の一角というシンボルは、普遍的なもの、原則なんです。この業界に限った話ではない。今何ができるかは分からなくても、お客様と会話していけば必ずお役立ちできる瞬間が生まれます。なぜなら、弊社にはそういう土壌と行動する社員がいますから、という会話ができる新しいお客様が、たくさん生まれていることをとても嬉しく思います。
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【クライアント情報】
株式会社 共立
代表取締役 阿部 様
本社:福岡県大野城市
URL:
https://www.kyoritsu-exterior.jp/
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