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周年行事ブランディング  |  創立50周年を企業の資産にするために。

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グリーンライフ産業株式会社

グリーンライフ産業株式会社

環境緑化事業他

周年行事ブランディング  |  創立50周年を企業の資産にするために。

はじめに

「うちも、もうすぐ節目の年なんだよな」

福岡で中小企業の経営者や広報担当の方とお話ししていると、こんな話を伺うことがあります。周年が近づいてくると、やった方がいいのかもしれない、という気持ちと、けっこう大変そうだ・・・、という気持ちが、同時に浮かんでくるようです。

私たちスタジオグラムは、福岡の中小企業を中心に周年行事の企画からデザイン、当日の演出までを総合ディレクションを行なっています。

この記事では、環境緑化・エクステリア事業を手がける「グリーンライフ産業株式会社」様の創業50周年式典について、企画の背景から当日の様子、そして式典が終わったあとに社員の方々から届いた声まで、できるだけそのままご紹介したいと思います。

準備は決して楽ではありませんでした。それでも、終わってみると、あの時間には確かに意味があったと感じています。そのあたりを、少し丁寧にお伝えできればと思います。

誰のための式典か、を最初に決める

周年行事の企画で、一番つまずきやすいのは「誰のための式典か」があいまいなまま進んでしまうことだと感じています。

来賓を招き、形式的な祝辞をいただき、社員はなんとなく参加して、写真を撮って解散する。それも一つのかたちではありますが、終わったあとに残るものがあまり多くありません。

グリーンライフ産業様のプロジェクトで、私たちが最初の打ち合わせから時間をかけたのは、この「誰のための式典か」をできるだけ具体的に思い描くことでした。

グリーンライフ産業様は、造園・外構・エクステリアの設計・施工を手がける会社です。この業界を支えているのが、「匠会(たくみかい)」と呼ばれる、全国の職方・協力業者のネットワーク。真夏の炎天下で土を掘り、真冬の冷たい土に手を入れる。そうした現場の職人たちの存在があって、はじめて事業が成り立ちます。

そこで私たちは、経営者も含めた周年祝賀会チームと話を重ね、約300名の参加者の中でも、匠会の職方の皆さんを式典の中心に据えることを決めました。取引先、問屋、メーカー、社員、業界メディアと、招く方は多岐にわたりましたが、コンテンツや演出を考えるときは、いつも「もし職方さんがこれを見たら、どう感じるだろうか?この会社と関わってよかった、と誇りと希望を持ってくれるだろうか?」というところに立ち戻り続けました。

この視点が、周年行事全体を貫く軸となります。

「感謝」の少し先にあるもの

周年行事の企画書には、よく「感謝」という言葉が並びます。それ自体はもちろん間違っていません。50年続いた会社には、感謝すべき人が数えきれないほどいるはずです。

ただ、今回はもう少し深く紐解いてみました。「感謝を伝える式典」であると同時に、「これからの50年を、一緒に歩いていく約束を交わす場」にできないか、と。

グリーンライフ産業様の創業には、「人間学(いかにどう生きるか)」という精神が流れています。単に緑化事業を営んできたのではなく、創業者が地球の未来を想って始めた事業だという原点がありました。

そこから、式典全体を包み込むコンセプトコピーをこう定めました。

Let's Fly to the Universe, Together.
次の50年も、一緒に。

このコンセプトをもとに書き下ろしたストーリーには、こんな一節があります。

あなたの仕事が、地球の未来を作っている。

現場で汗を流した人がいる、素材と技術を支えた人がいる、ともに知恵を出し合った人がいる、その手で植えた一本一本は、宇宙から見れば小さな緑かもしれない。それでも、確かにこの星を豊かにしている。

この言葉を、式典のキーメッセージとしました。大きな経営理念のような言葉ではなく、「あなたの日々の仕事には、こんな意味がある」と、職方さん一人ひとりに静かに語りかける言葉として選んでいます。

このムービーは、祝賀会冒頭のために制作したオープニングムービーです。横幅30m、高さ6mの壁面全体に映し出すプロジェクションマッピング。


私たちの役割は、束ねること

ここで少し、私たちの仕事のスタイルについても触れておきます。

スタジオグラムは、周年行事に関するデザインアイテムすべてを自社で制作する会社ではありません。私たちが担うのは、コンセプト設計から当日運営までの総合ディレクションです。撮影、映像制作、印刷、会場演出、音楽パフォーマンスといった実際の制作は、それぞれの領域を専門とするパートナーにお願いしています。

周年行事の仕上がりを左右するのは、誰が手を動かすかということよりも、すべてのアウトプットに一本の筋が通っているかどうかだと考えているからです。

冊子のデザイン、映像のトーン、会場の色使い、招待状の紙質、記念品の箱の質感。制作会社ごとに個別に発注してしまうと、どうしても全体としての統一感が薄れてしまいます。私たちはその真ん中に立って、コンセプトという一本の軸で、全体をゆるやかに束ねる役割を担いました。

式典後のアンケートには、こんなありがたい声もいただきました。


「全体のデザインが統一されていて品があり。お皿、お皿の箱、冊子、紙袋、金屏風の代わりの背景含め素敵で勉強になりました」(サポート部)

「スタジオグラムさんに総合プロデュースを依頼して本当によかった。全てにこだわりと統一感が感じられた」(実行委員)


手間暇をかけた、細部の話

50周年式典のために仕込んだ演出のうち、いくつかをご紹介します。

招待状に、香りをのせる。

参加者のみなさんにお届けした招待状には、コンセプトに合わせた香りを添えました。受け取った瞬間から、少しずつ式典への気持ちが立ち上がっていくように、という意図です。

「招待状が匂い付きで届いたなど、細かい演出に感動されていました」

使ったお皿を、そのままお土産に。

代表のアイデアで、テーブルで実際に使用したお皿に、ロゴを添えて記念品にしました。会場で過ごした時間を、そのまま持ち帰ってもらえたらという思いからです。

「来賓の方が、ロゴの入ったお皿を見て『嬉しい。大事にします!』と言われていて、こちらも嬉しくなりました」

52ページの記念冊子

創業者の物語、歴代・現経営陣のインタビュー、そして長年会社を支えてきた職人さんたちのインタビューまで収録した、52ページの冊子を制作しました。社史としての記録であると同時に、そこで働く一人ひとりのための一冊になればという思いを込めています。

「スタッフの写真や寄稿にページを割いた記念冊子は、単なる会社の式典にとどまらず、そこで働く全員にとっての祝典というあたたかいメッセージを感じ、大切にしたい宝物となりました」

オープニングのプロジェクションマッピング

先ほど少し触れましたが、壁一面を使い、星空と地球、そして50年の歩みをつなぐ映像を投影しました。会場に入った瞬間の空気の変化を、静かに作ることを意識しています。

「開始前から会場ではバンドの生演奏が流れ、とても贅沢な時間でした。最初のOPムービーはとてもハイクオリティで、なごやかな歓談ムードから、あの一瞬で会場の空気が変わったのを感じました」

当日、祝賀会会場で

2026年6月16日、福岡・ホテルオークラ福岡。
約300名の匠会の職方のみなさん、取引先、社員が集まりました。

オープニングムービーに続いて、社長による創業からの歩みのスピーチ、初めて触れた方も多かった創業者の肉声、職人代表のインタビュー映像、豪華プレゼントが当たる抽選会、そして音楽パフォーマンス。

会場のあちこちで、涙を拭う姿が見られました。普段は現場で顔を合わせるだけの職方さんと社員が、久しぶりに膝を突き合わせて昔話をする。関東と九州の職方さん同士が「もう会わないだろうね」と言いながら、それでも楽しそうに語り合う。そんな時間が、静かに流れていました。

「社長の話とても心にきました、感動しました。一番心に残っています」(営業)

「久しぶりに会う九州の職人さん、問屋さん、社長さんにお会いし昔話に花が咲きました」(営業)

「実際に会場入りすると規模感に圧倒。想像以上に品があって素敵な空間が広がっていました」(幹部会メンバー)

式典のあとに、届いた言葉

私たちがこの仕事でいちばん大切にしているのは、実は当日の華やかさそのものではありません。式典が終わったあと、参加した人たちの中に何が残るか、です。

グリーンライフ産業様では、式典後に社内アンケートを実施しました。以下は、そこに寄せられた声の一部です。


「入社して8年になりますが、会場に入った瞬間に眼前に広がる席数の多さに改めて歴史の重みを感じました」(サポート部門)

「先人の方々が築きあげてきた歴史や思いにふれて、身の引き締まる思いといい意味でのプレッシャーを感じることができ、改めて入社できて良かったと思いました」(幹部会メンバー)

「10年勤続させてもらい、自分を成長させる機会に多く恵まれたと感じています」(営業部門)

「準備期間を含め会社をもっと知ることができ、さらに好きになれる幸せな時間をもらえた」(実行委員・総務経理)


代表スピーチと創業者の映像を見ていた職方さんが、静かに涙を流していた。そんな場面も、複数の参加者から報告されています。

こうした反応こそが、周年行事が持つ本当の価値なのだと思います。売上や集客に直接つながる施策ではありません。けれど、「この会社で働いていてよかった」という気持ちを、社員やパートナーの中に少しずつ灯していく。その灯りは、研修やスローガンよりも、ずっと長く残るものかもしれません。

制作アイテムリスト

今回の式典に向けて制作したアイテムをまとめます。

カテゴリ

アイテム

メモ

全体コンセプト・企画書

式典コンセプト企画書

Let's Fly to the Universe, Together. 次の50年も、一緒に。

周年ロゴマーク

ロゴマークデザイン・グラフィックマニュアル制作

ムービー

オープニングムービー(プロジェクションマッピング)

ムービー

職方さんインタビュー(9名)

ムービー

歓談中背景オリジナルムービー

記念冊子

A4変形サイズ/52ページ

創業者物語、社歴年表、経営陣・職人インタビュー、スタッフ寄せ書きなど

招待状

招待状一式

香りの仕掛け

手土産セット

オリジナルプレート・ご当地お菓子オリジナルのし・オリジナル紙袋

当日アイテム

席次表表紙・立礼答礼パネル

進行物

代表スライド制作

WEBサイト

周年記念特設WEBサイト

その他

関係各所との調整

おわりに

周年行事は準備に時間がかかり、決めることも多く、正直なところ、気軽に取り組めるものではありません。それでも、過去をリスペクトし、挑戦する未来を共有する。この場所と時間を共有することが一番の価値だと感じます。

もし節目の年が近づいていて、何から考え始めればいいか迷っている、という段階でも構いません。お気軽にご相談ください。

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