デザイナーを志した理由
自分に出来ることとやりたいことを照らし合わせてこの道を選んだ。
高校時代までの僕には何もありませんでした。
小学校5年の頃から中学校3年までバスケをやっていたけど、ちょっとした得意になっただけで、まあ幼稚園から中学校2年まで空手をやってはいたけど、少し忍耐強くなっただけでした。でも、相変わらずイラストを描くのは好きで、簡単なマンガを描いてはクラスメイトに見てもらって、笑って盛り上がって、ユニークな絵柄が好評で、欲しいという人には思考を凝らせた年賀状なんかも描いて送ったりしていました。
どうしてこんな事思いつくの?すごい!の一言をもらった時はとても幸せでした。
僕はそんな空間が大好きで、今思うとイラストを描くのがというより、「何か面白い発想で人を楽しませたい」という事が好きだったように思います。
転機が訪れたのは高校2年の頃です。
漠然と普通科の高校に入り、美術部員になっていた僕は進路を決めあぐねていました。
当時、自分のしたい事が分からなくなっていたんです。イラストは好きだけど、食っていけるだけの力はない。美大に行きたいけど学力もさほどないし、学費も馬鹿にならない。三兄妹の長男というのもあり、親に負担はかけられない。高校時代の僕にも何もありませんでした。
そんな時期に商品ロゴの公募が美術部に舞い込んできました。
美術部の土居先生の親戚に農家さんがいて、どうやらバナナの品種改良に成功し、新商品を売り出すそうで、そのロゴを考えて欲しいという内容でした。
すごくわくわくしました。
何かきっかけがもらえるような気がしていたんです。 1週間考え、頑張って作ったそのロゴはみんなのロゴと一緒に応募され、なんと採用されました。初めて作ったロゴでした。麦わら帽子の青年とバナナの木をモチーフにした、イラストチックなロゴでしたが、賞金もいただき、発想を認めてもらえた嬉しさ、道が開けたような感覚がありました。何もない自分にもできる事が見つかった経験でした。
その経験をきっかけにデザイナーになろうと思い、今は発想を洗練すべく、日々なりたいデザイナー像を胸に頑張っています。
どんなデザイナーになりたいか
人をわくわくさせたい。
何か面白い発想で人を楽しませたいというのは、子供の頃から持っていた思いです。
しかしデザイナーはアーティストではないので、少し難しいです。
でも、デザイナーの面白いところは人の意識・行動の流れを変えれるところだと思います。
なんだか魔法使いみたいでとてもかっこいいです。
そこも魅力だと思っていて、良いものとお客様を引き合せたりとか、ブランドのイメージを変えたりだとか。
今はまだデザインで具体的にどうやって人をわくわくさせれるか分かりませんが、見習いとして日々邁進していきたいと思っています。