オモイとカタチ、どっちが大事か?

Photo by Raul Petri on Unsplash

「どんな意味があるの?」
「何を伝えたいの?」

先輩からの容赦ない言葉。
その度に喉からグッと音がして、黙り込むしかなかった駆け出しの頃。
デザイナーあるあるだと思います。

今となっては至極真っ当な問いだなぁと思うのですが、
なにせカッコいいもの=最高!という短絡的な思考しかなかった若かりし頃なので、
意味なんて二の次だったわけです。

見た目ばっかり考えていたあの頃。
若気の至り、ロックンロール。

オモイ と カタチ

何かを表現し伝えることはデザインの役割の一つ。

表現の素材には2つあると思っています。
オモイ:思い、想い、メッセージなど
カタチ:フォルム、色、サイズ、マテリアルなど


ミエナイ と ミエル

オモイは目に見えません。
カタチは見えます。

冒頭のくだりで私が黙り込んでしまった背景には、
目に見えること(=カタチ)ばかりで何とか表現しようとしていたんだと思います。
目に見えないこと(=オモイ)は表現の素材にはならなかったんです。

でもデザインの仕事を続けていたら、ある時気づきました。
目に見えないオモイもデザインに落とし込むことの大切さに。


見た目の好き嫌いでデザインを判断されるシーンも(多々)あります。
それ自体は間違っていると思いません。
ただ、オモイとカタチのバランスも含めて判断して欲しい、ということです。

だからこそ、何を誰にどう伝えたいのか?
というヒアリングはしっかり行うように心がけています。

クライアントとデザイナーは同じ方向を目指すパートナーと言われる理由はここにあります。
オモイは私の中には無く、クライアントからしか出てこない。
オモイを見える化するのはデザイナーの仕事。


デザイン力の最高値

やや哲学的な響きもありますが、
目に見える世界がある、ということは目に見えない世界も同時にある、ということ。
それぞれは表裏一体で、どちらが良い悪いでも勝ち負けでも正解不正解でもない、ということ。

だったらオモイとカタチ、どっちも大事にして表現することが、
デザインの力を最大限に発揮できるデザイナー
です。

デザイン力の最高値を上げてゆけるデザインオフィス。
そんな場所を私たちは目指しています。


今、私ができること

で、オモイとカタチの重要さに気づいた私たちができること。
それは「日々の仕事に活かすこと」「伝えること」でした。

「伝えること」はデザインオフィスとしてはメインの活動ではありません。
でも考えてみれば、オモイもカタチも大事にするデザイナーが増えることは、コミュニケーションノイズが減るわけで、私たちが目指す世の中に美しい関係性をつくり、ふやすことに役立つのではないか?

という流れでクライアントの設計課に向けてデザイン勉強会を行いました。
この詳細は別の機会に書きたいと思います。