むりやり言葉にしてみたら、新しい世界が見えてきた。


※この画像、5秒間見つめて覚えておいてくださいね。

先日コンビニで体験した、いわゆる世界的な有名ブランドを今までにないくらいグッと身近に感じた話しです。
ご興味あればお付き合いください。

何か気になる。。。

とある雑誌が目に止まり、手に取り表紙をめくる。
ページ見開きで現れたのが上の写真。

LOUIS VUITTON、
ルイヴィトンの広告。

普段ならそのままページを進めてしまうけれど、
何故か気になってマジマジとページを見る。

最初はぼんやりと全体像を。
それから部分部分に目を向ける。

そして、気がついた。
なんて深い1枚の写真なのだろう!と。

3分くらい眺めていた気がするが、
さすがにこれ以上は迷惑か、、、と購入し自宅でゆっくり見てみることにする。

何かを探ってみる

何が深いと感じたのか?
私の思考の流れを実況中継してみるので、ヒマな人はお付き合い願いたい。

パッと目に入ったのは、男性が来ているコートの柄。
腰から下に色鮮やかな花や植物の刺繍が散らばっている。

最初は、これ誰が着るんだ??
くらいにしか思わなかったが、目線を引いてみるとなんと周りは花畑。
いや、もちろん花畑的な場所に男性が立っていることはぼんやり認識していたけれど、ちゃんと目を向けて意識を向けてみると、やっと花畑と男性のコートが繋がって意味を持ち始めた

花畑に立つ男性のコートに咲く鮮やかな花畑。
コートの方が色鮮やかな主役、周りのそれは舞台というイメージなのかな。

次に左肩から斜めがけしたブルーのバッグ。
これも誰が使うんだ??と思ったが、目線を引いてみると背景の海と空のブルーが連動する
更に、花畑の中のブルーや男性が左手に持っている花束の中のブルー。
最後にコートの中から覗くスカイブルーのシャツ。

一つひとつの要素がにわかに繋がって見えてきた。

ここから最大の疑問に向き合ってみたい。
男性が向かって右に傾いている。
これは何の意味があるんだろう?
(そんな写真だったっけ?と思った方は最初の写真をもう一度見返してほしい)

分からないから想像してみる。
LOUIS VUITTONの世界感を伝えるためにこのポーズが必要だったとすれば、それはどんな理由か?

・光を感じる
快晴じゃなくて曇り空。フランスのブランドにラテンの印象が強い快晴はふさわしくない、ということだろうか。そんな天気の中、左上から差している太陽の光を感じてもらうために右に傾いた??

・バッグを主役に
顔を傾け、肩掛けバッグの上部に要素を置かないことで、バッグの印象を深めるため?
右手の花束と左側のバッグ、印象の優劣をつけるため?

・写真に動きを入れるため
直立だとそれ以上の関心は生まれない。
動きをつけることでツッコミどころを生み、解釈の余地をつくり、物語性を加えるため?

こんな感じだろうか?

LOUIS VUITTONのコンセプト

そんなコトを考えながら、ある一つの単語が浮かび上がってきた。

それは、
確かLOUIS VUITTONのブランドコンセプトは旅ではなかっただろうか?

調べてみると、
旅を楽しみ、人生を楽しむモノづくり。
とある。

確かに私の頭に浮かんだ光景は地中海だった。
この写真がコート・ダジュールで撮影されたかはわからないが、
私はアルルという地中海沿いの街を歩き回った時の風景と繋がった。

もしかすると、この写真は見る人の旅の記憶を呼び起こすことも役割として与えられたのかもしれない。

私は何をしたのか?

この一連の出来事を振り返って、一体私は何をしたのだろうか?について考えてみたい。

それは恐らく、感覚の言語化

1枚の画像とロゴマークを見た瞬間に無意識下で感じたことを
出来る限り言語化してみた、ということだと思う。

無意識の意識化

人が口で言語化するにはいくつかのステップを踏む。

無意識下での刺激→意識上での認識→脳内での言語化→アウトプット言葉としての言語化

私がコンビニでページを開いた瞬間に無意識下では、旅に辿り着いていたんだと思う。
脳の奥底にしまっていたアルルの街並みの記憶が意識に上りかけていたんではなかろうか?
でもその時は認識することができなかった。

その後、今回のように時間をかけて紐解いてみることで、
吹けば消えてしまいそうな細い紐をゆっくり丁寧に手繰り寄せてみることで、
なんとなく言葉として説明することができたように思う。

広告の役割

人は目にしたモノは全て記憶していると言われる。
でも思い出せないのは、無意識化に収まって出てこないからで、フトした瞬間に記憶が蘇るのは、なんらかのきっかけで無意識化の記憶が意識化に浮かび上がってくるかららしい。

未知のものより既知のものに心を許せる、という感覚。
どこかで見たことある、という記憶から生まれる安心感。

こんなところにも広告の役割があるのではないだろうか?

わかりやすい言葉も商品もサービスも店舗情報も何も載っていないLOUIS VUITTONの広告。
そんな広告が、莫大な費用をかけてまで長期間掲載され続けている事実もそんな理由からなのではないか?

考えを言葉にすることの重要さ

と、こんな日常のワンシーンを長々と書いて感じることがある。
それは、考えを言葉にすることの重要さ。

何か気になる。
何か違和感を感じる。

この感覚をスルーせずに、時間をとって向き合い、言葉にしようとあれこれ考えること。
この作業はとても大事。
特に伝える、ということを仕事にしている方にとっては、とてもとても貴重なスキルを手に入れる方法だと思う。


ここまで読んで頂いたら、ぜひもう一度冒頭の写真を見て頂きたい。
そして隅々まで見て何を感じるか書き出してもらいたい。
そこにLOUIS VUITTONのクリエイティブの意図があるかもしれませんね。


もしこんな風に感じました!などの感想があれば、ぜひご連絡ください!
1枚の写真から想像(妄想)談義、しましょう!(笑)